DAY5 【思い出は消えて】 06


チャーリー:んじゃ、GM、行動宣言。

GM:うい。

トム:エンジの肩にそっと手をやるんだな。

チャーリー:今までの人生でやらかした失敗を山ほど思い出して、後悔の念を高めて集中して、後悔の感情を、エンジに送り込む。

GM:あ。そうきたか。

チャーリー:うん。こういう手はありかな〜とふと思いつきマシタ。

トム:チャーリーの能力ってある種最高だよな。エロい感情をたっぷりこめて女にぶつけるんだ。ウッヒョゥ。エロいこと考えて女の子に触るんだ!

金太郎:それだけじゃ痴漢や。

トム:でもでも、痴漢した相手が痴女になるってスゴクね? 感情をチカンする能力。

金太郎:もう黙れ(笑)。

チャーリー:そんなことしないデース!

トム:痴漢はともかく、チャーリーの能力って他人を煽動するための能力だよな。ヒトラーっぽい。

金太郎:触らんとあかんけどな。

GM:バカでよかった、って能力。

トム:まったくだ。

チャーリー:そういう使い方を考えられる頭がない、と。

マコ:所詮チャーミー。

GM:で、エンジは触れられてしまったわけだね。後悔でいっぱいで、死んでしまいたくなる?

チャーリー:や、そこまで行かなくても、後悔の気持ちで一杯になったら自白しないかな、と

GM:いいだろう、そのアイデアに免じて、エンジはぽつぽつと語り始める。だいたい小鈴の推理通りだね。

金太郎:うわ、投げやり。

GM:誘われたんで、コテージにいって、あっはーんなことをしてるときローラがダガーを持ってきていて、自分を殺すつもりだと知り、刺されてたまるかと首をしめたら死んでしまったんで、指の跡が残ってる首を残すまいと首を切って、直接首を持ちたくなかったからローラが着てきていた浴衣に包んで、埋めた。

金太郎:埋めたんか。

チャーリー:ああ、だから裸だったんデスネ……。

浩之介:裸だったのはヤってたからであろう。

GM:だから探せば首はみつかるだろうし、ローラの死体に体液が残ってる可能性もある。最後までヤってないにしても、唾液とかね。

チャーリー:警察が介入したら分かる証拠はたくさんあるってことデスネ。

GM:そゆこと。

金太郎:でももみ消されるんよな?

GM:もみ消されるね。

小鈴:そうだよね。新聞には何もなかったんだしね。

チャーリー:さっさと葬式したのも、もみ消しの一環なとこもあるんデショウ。

金太郎:それは初めから分かっていたことやけど。

チャーリー:いえ、二重のもみ消しだな〜って。犯罪の証拠と、実は真・ケイだったってことと。

金太郎:犯罪の証拠を消したんとはちゃうやろう。エンジが葬式急がせることなんてできんやろ。

チャーリー:あ〜……そういえば組織についてはまったく決着ついてないデスネ……。

金太郎:今回の事件と組織は無関係。

GM:そりゃそうだ。だって組織との戦いは、L・P3に続くんだもの。

金太郎:L・P3?

GM:やるのはまだまだ先になりそうだけど。

トム:ナイフどうなるんだろうなぁ。そして小林幸子もどうなるんだろうなぁ。

利迎院:「成瀬どの、例の『千の内府』なる茶器は――」

金太郎:「『ナイフ』いうんは、小刀のことや。さっきの赤いヤツ」

利迎院:「は? 茶器ではないのか」(がっかり)

金太郎:「誰もそんなこと言うてへんで」

トム:茶器だったとしても砕けて金太郎の中に取り込まれただろうに。

利迎院:いや、あれが茶器じゃなくて刃物だということは理解できるぞ、さすがに。

金太郎:「梅中はん、よう白状してくれました。これでやっと安心して寝られるっちゅーこっちゃな。……そうか?」

利迎院:なんなら永遠に眠るがよい。

GM:エンジの自白を聞いて、食堂内はびみょーな空気に包まれている。みんな食堂にいたよね?

金太郎:せやな。チャーリーはユウミを押し倒しとるけど。

チャーリー:押し倒してないデスヨ捏造よくないデス。

金太郎:そんなことはどうでもええ。それより、ナイフはいったいどこ行ったんや、と思っておく。

チャーリー:あれ。金ちゃんの目には見えなかったんデシタ?

トム:信じてないだけじゃないか?

金太郎:吸い込まれた、なんてすぐに納得できるか。

チャーリー:HAHAHA、ありえないことなんて今更じゃないデスカ。

金太郎:アホは簡単でええな……。

利迎院:ほかに何かありえないことなど起こったかね。

チャーリー:いえ、以前にもいろいろあったんデス。

利迎院:ほう。

金太郎:あとなんや、このあとめっさ光るはずやねんな。

GM:そのはずだねえ。

金太郎:ほんでわいと小鈴が気を失うねん。よう考えたらものすご怖いわ。

GM:ちなみに今は、12月31日になったばかりの深夜。

トム:!? 小林幸子は!?

金太郎:幸子はあと20時間くらいあとやな。

浩之介:なあなあ、経過が変わることで結果は変わらんのかな。

小鈴:変わらなさそうだねー。

金太郎:それと、今ここにケイちゃんとしておるナユんに話しかけたらどうなるやろうか。

GM:それは試してみないことには分からないねえ。

金太郎:やってみようか?

チャーリー:がんばれー。

金太郎:「なーところでやー、ナユんはさっきの赤コートの連中知っとるんか?」

チャーリー:……みんないるとこで聞くんデスカ、そういう風に。

金太郎:本人にだけ話しかけることが可能ならそうするけど、そうでないんなら、特に隠す風もなく。状況はどっち?

GM:みんなの前じゃないかな。

ケイ:「……なゆん?」

金太郎:「あれ、気に入ら……、あ、イヤ、なんと言うかな……」――誰もなんも反応してくれへんの?

GM:直接赤コートを見た人はエンジぐらいだからねえ。NPCでは。

チャーリー:ナユ、という名前を呼ばれたっぽいことにも反応なしデスカ?

金太郎:反応はしとるやないか。とぼけとるのかどうかは分からんけど。

チャーリー:いや、ケイさん以外の人デス。ケイ=ナユを他の人も知ってるかな〜と思ったンデス。

GM:ケイはきょとんとしたかんじ、他の人も特にナユという名前に反応した人はいない。

金太郎:「……あれ、自分、ケイちゃんやよな? 他の人だったりせぇへんよな?」

ケイ:「……大丈夫ですか? 成瀬さん、疲れてるんじゃ?」

金太郎:とぼけてる様子は見られんかな。判定か?

GM:判定だね。成功度を教えてくれい。

金太郎:(コロコロ)出目は59。他の人も、判定してくれ。

浩之介:というかそもそもケイ=ナユがわかった場面に居合わせてない(笑)。

小鈴:81。失敗。

チャーリー:『心』の判定なんて……72デスネ。

トム:90。

利迎院:29。

マコ:そちらを見ていないので判定しない。

GM:利迎院だけ成功してる。利迎院は、一瞬ケイの顔がひきつった気がした。

利迎院:ふむ。……どうしようか(笑)。

金太郎:わいは分からんかったか。

GM:金太郎は無理だね。

小鈴:まーここは無理に突っ込まなくても。

金太郎:(ケイの問いかけに)「……そうかもしれん」と答えておいて、他のPCにこっそり「どういうことや? とぼけとるんかな?」

利迎院:「さぁ、な」と応じたあと、ケイの方をみて意味深に微笑を。

GM:よく分からないまま小首をかしげて笑みを返そう。

チャーリー:「……というか、ここで彼女の正体暴いて、どうするんデスカ?」

金太郎:「いや、ここで暴いたら明後日の話がどうなるんやろうなと思ってな」

利迎院:「変わらんだろう。多少警戒はするかも知れんが」

金太郎:「せやけど、今やったら逃がさんと話聞けるしなー……」

チャーリー:「どうせ聞くなら、一度解散して、みんながいなくなった時の方がいいのでは?」

金太郎:「それもそうか。ほな、解散と行くか?」

育郎おじさん:「そろそろ、休むかね?」

金太郎:「そうですね。とりあえず、梅中はんは拘束しとかんとアカンでしょうけど」

育郎おじさん:「拘束か。それもやむない、な」

GM:エンジは抵抗することなく拘束される。育郎は、育郎、浩之介、竹上(使用人)、利迎院で交代で見張ることにしようかと提案してくるけど。

金太郎:何でそのメンバーか。

GM:大人の男性、ということで。

浩之介:ま、見張りに立つのは反対しないよ、面倒だけどな(笑)。……ただ、2人ずつか3人ずつで頼むぞ。1人で見張るのはなんか嫌だし。

GM:了解。


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