GM:さて土曜日である。今日は半ドン。んで、信也が学校に来ていない。
浩之介:サボったんだっけか。
進吾:「そーいやブクロとかに行くって言ってたな」
浩之介:ブクロ?
隆志:池袋のことだよ。片道4時間かかるというのに。
浩之介:え、ここってそんなに遠いの?
隆志:長野県じゃないの。
GM:ンなワケないだろーに(笑)。
GM:えーと、覗きの事件があったんだけど……(PCを見て)困ったな、女性キャラがひとりもいない。
涼:いいじゃないか減るもんじゃないし。な、水色。
GM:そーいやそんなことを言っていたな。……あれは勝負パンツだったのに。
金太郎:何のための勝負パンツなんだか。
涼:隣のヤツより速く走るためのものだろう。
金太郎:あ、そういう『勝負』なんや。脱ぐためのモノじゃないんやな。
隆志:ここはやはり、古代オリンピックにのっとって。
涼:全裸じゃねーか(笑)。
隆志:一番偉い人だけが頭に月桂冠をかぶれる。でもやっぱり下は全裸。
GM:小沢先生は、「心配だった……っタイ」とか言ってるらしいよ。
涼:はあ?
金太郎:不器用な人やのに。
隆志:「自分、不器用ですから」と言って、堂々と扉を開けて覗いたんだね、きっと。
GM:それで見つかってしまったのか(笑)。
浩之介:もしそうなら疑惑でも何でもない気が……。
GM:まあいいや。そういうことがあった、と。
GM:てーことで、涼は倒れた女子生徒を保健室に連れていった。
涼:いきなりだな。
GM:同じこと繰り返してもしょーがないしね。
涼:確かに。なら今回は症状の説明はしない。
澪:「ん、ごくろーさま」
涼:「うーす」
立て付けの悪い引き戸を開ける。と──どすん、と誰かにぶつかった。
GM:女子生徒がしりもちをついてる。
浩之介:不自然に足を開いて倒れて……いやいや、何でもないです。
GM:新崎織葉だよ。と言っても、たぶん君は知らないだろうけど。
涼:クラスメートじゃないよな?
GM:違うなぁ。話をしたことはないと思うよ。
涼:「大丈夫か?」
織葉:「は、はい……」
涼:手を取って、起こしてやろう。
GM:澪がそれを見てニヤニヤしてたりして。
涼:アイツはたぶん、見てもいないだろ。
浩之介:蹴りが飛んできたりはしないのか?
GM:それはないだろう……。
涼:(ぽん、と織葉の肩をたたいて)「気をつけてな」
織葉:「……ありがとう……」
GM:隆志が職員室に行ってみると、モグラ先生が教材の入った段ボールを運んでいる。で、近くの電話が鳴るよ。
教師A:「すいません結城先生、電話出てもらえますか」
隆志:「分かりました。(受話器を取って)はい、千歳高校です」
平の親:「すいません、そちらでお世話になってる1年B組の平と申しますが……。あの……あの……うちの息子が昨日の夜から帰ってこないんです!」
隆志:「分かりました、今、担任を呼んできますので、少々お待ちください」
GM:その知らせを聞いて、職員室はちょっとした騒ぎになる。緊急の職員会議が開かれたりする。
涼:大変なことになった……のか?
GM:そんなことは露知らず、チャーリーは二葉に校舎裏に連れていかれる。もちろん栞が待っているよ。
チャーリー:ビクゥゥゥッと、必要以上におびえてマース。
二葉:「かくかくしかじかというワケで、明日一日、付き合ってあげてくれないかなぁ?」
チャーリー:「………………(←いろいろと葛藤があったらしい)。…………OKデース」
隆志:『お持ち帰り』にしてしまえば大丈夫だ、きっと。
チャーリー:(栞に向かって)「それはもちろん、喜んで(愛想笑い)」
二葉:「じゃあどこにいくかふたりで決めてね」
浩之介:ラブホテル。
隆志:おうちでいちゃいちゃ。
チャーリー:(無視して)駅前に10時、でいいデスか?
浩之介:そこからせめて行き先を変えるとか、駅前で彼女の体を触るとか。
チャーリー:誰かコイツを殺してくだサーイ。
GM:ん、共に死ね。
チャーリー:Noぅぅぅ〜!
隆志:映画とか……。ポケモンとデジモンをハシゴするのはどうか?
GM:……なぜにその2つか。
チャーリー:一緒なのは集合場所だけデース。僕に考えがありマース!(自信満々の笑み)
GM:当然平くんは部活に来てないよ。
涼:行方不明だもんな。でもそんなことは知らないから、困ったヤツだと思っておこう。
GM:さて、みんなで茶を入れたり飲んだりしてるとだね……ひとりの男子部員が、お湯をこぼして腕をヤケドしてしまった。
男子部員:「イテテテテテ……」
涼:「大丈夫か? 初心者はよくやるんだ……」
GM:腕をつかむのだな? ではそこで『心』判定。プラス20の修正をあげよう。
涼:(コロコロ)修正なかったら失敗するとこだった。
男子部員:(涼に腕をつかまれて)「……あれ? 痛くない……」
涼:「痛みはないのか? でも一応、保健室に行った方がいいぞ」(そう言って、手を離す)
男子部員:「イテ、イッテテテ……!」
一同:……んん?
涼:(女子部員を呼んで)「すまんが、コイツ保健室まで連れていってやってくれ」
女子部員:「は、はい」
涼:「──みんな、大会が近い! はりきっていこう。……では、レベルごとに分かれて特訓だ」
隆志:シングルとダブルスの。
チャーリー:そんなのあるのデスか?
涼:あるよ、シングルとダブルス。
隆志:連携が大事なのだ。
涼:男女混合ダブルスしかないからな。男子校はダブルス出られないんだ。
もちろん、全て嘘である。
GM:平くんは……来なかったよ。
隆志:ぬうう、姿を現さなかったか……。でもこれで妹に対する脅威が去ったから、よしとしておこう。
涼:「そーいや今日、うちの部員来なかった? ヤケドしたヤツ」
澪:「来たわよ。普通のヤケドだったから、治療して包帯巻いといた。見た目ほど重症じゃなかったわよ」
涼:「そうか、ならいいんだ」
澪:「セ式茶道といえば……平くんて、部員じゃなかったっけ?」
涼:「そうだけど?」
澪:「あの子、昨日から家に帰ってないんだって。緊急の職員会議とかあって大変だったんだけど……何か知らない?」
涼:「コンサートのチケットがどうとか言ってたけどな……」
澪:「チケットか……ふーん……」
涼:「──さて、片付けぐらいは手伝ってやるか」
澪:「にへへ〜、ありがと〜」
浩之介:で、このあとベッドでの戦いに突入……あああ、ごめんなさーい!
|
<L・P> |
|
|
|
|