GM:古典の時間だよ。──んじゃ、あとよろしく。
隆志:黒板に、『まんじゅうこわい』って書く。
浩之介:古典落語かッ!
隆志:駄目? なら、蕎麦をすする動作を納得いくまで繰り返すとか。
金太郎:自分でダメ出しするんやな。
浩之介:いいのか、そんな授業で。
隆志:いいのだよ、誰も聞いてないから。
GM:そうすると、麗香がガターンと立ち上がる。
涼:お?
GM:で、しばらくわなわな震えていたけど……また、どすんと座る。
浩之介:怒らない怒らない、いつものことなんだから。
隆志:ふむ……(気にしてない)。
教室には……隆志が蕎麦をすする(マネをする)音が響いていた。いつまでも。いつまでも。
GM:早々と奥さんお手製の弁当を食べてしまった隆志は、給湯室で自炊中……だったよね?
隆志:そうだね。
GM:さて、そうしてると、先生たちがひそひそ話をしているのが聞こえてくる。
教師A:「また事件があったみたいですね」
教師B:「隣の高校、生徒が行方不明になったらしいですよ」
教師A:「うちも気をつけないと……」
教師B:「夏に自殺騒ぎがあったばかりですしねー……」
GM:んじゃここで、『心』判定をするのじゃ。
隆志:知力は低いよ。(コロコロ)失敗。もっしゃもっしゃ(食べてる)。
GM:失敗かぁ。じゃあ何も思い出せない。──では、そろそろ授業が始まるから、教室に向かうように。
GM:隆志は、次の授業のために……そうだな、D組に行く途中、A組の前を通った。──さ、『心』の能動値で判定するのだ。
隆志:(コロコロ)成功しているねぇ。
GM:そうするとだね、どこからか『カナゾウ……』って声がする。
一同:カナゾウ……?
GM:はーい、それじゃ午後の授業が始まるよー。
金太郎:うおー、なんやったんやー!
GM:午後の時間は相変わらずだらだらと過ぎていく。マンガを読んでるもの、寝てるもの、フケてるもの……
チャーリー:そして授業をちゃんと聞いてても分からないおバカな僕。
一同:うん、そうだね(←冷たい)。
GM:さて金ちゃん、ちょっと『心』で判定してみて。
金太郎:なんや? (コロコロ)あー、おしい、4足りん。
GM:(少し失敗か。なら……)君は、うとうと居眠りをしてしまった。で、目を覚ますと……ノートにこんな落書きが。
←こんなの
金太郎:なんやこれ……? ちゅーか、誰が書いたんや?
GM:さあねえ(ニヤニヤ)。
GM:放課後である。C組のヤツ……って涼ぐらいか、『心』で判定するように。
涼:(コロコロ)失敗してる。かなり豪快に失敗してる。
GM:そうか、じゃあ今回は気づかなかったんだね。小鈴だけ、A組の方にいくことにしよう。
GM:金太郎が帰る準備をしていると、ガラスの割れる音がする。
チャーリー:Oh、そういえばそんなことがありマシタねー。……はっ!
浩之介:どうした、何か伏線がつながったか?
チャーリー:全然。
信也:「あーあ、掃除やり直しかよー」
二葉:「あたし手伝うよ」
信也:「あ、二葉ちゃんはいいよいいよ、ここのクラスじゃないし」
進吾:「それより七曲、チリトリ持ってこいよ」
信也:「なーんでオレが。カズマがいるだろー?」
一真:「ちゅーか、ワリ。割ったの俺だわ」
進吾:「何だよ百瀬、ほうきでも振り回したのか?」
一真:「えーと……ひじうち」
金太郎:「あーこりゃ弁償してもらわなアカンなぁ。……てことでガラス代十億万円や」(←値段上がってるし)
二葉:(小鈴に気づいて)「あ、小鈴ぅ」
小鈴:(ぽてぽて歩いてきて)「もー、また生徒会の仕事増やしてー」
二葉:「こういうのって、生徒会の仕事なの?」
小鈴:「違う気もするけど……まあいいわ。話、つけといてあげる。──それより、ケガとかしてない?」
一真:「ああ、大丈夫だ」
GM:金太郎、もう一回『心』で判定してくれる?
金太郎:おう。(コロコロ)成功しとるで。
GM:なら、一真と二葉がこそそこそ話してるのが聞こえる。
二葉:「カズマ、ごめん……」
一真:「それより、お前じゃないのか?」
二葉:「んーん、あたしじゃないよ。今日は違うヤツだし」
一真:「なんだ、かばって損した」
金太郎:「……お前ら、大丈夫か?」
一真:「ん、をう、金太郎か。……ほら、足元、ガラス気をつけろよ」
金太郎:「うおー、あぶねーあぶねー。もう少しで足がちぎれるところやった」
一真&二葉:「「なんでやねん」」
信也:「カズマ、手伝えよー! お前がやったんだろー!」
一真:「やっぱそれ、俺じゃないってコトで」
信也:「何言ってんだ、アホウ!」
GM:涼が部室に向かっていると……向こうから、こそこそと平くんが歩いてくる。
浩之介:平?
涼:『1回目』のとき、部活に来なかったヤツだ。
平:「うあ、先輩……?」
涼:「よう。もうすぐ部活、始まるぞ」
平:「それがその……そう……腹痛、とかじゃダメですか?」
涼:「何を言ってるんだお前は。正直に言え」
平:「それがその……」
浩之介:デートか。
涼:駄目だ(即答)。
平:「いや、デートというか、その準備というか……コンサートのチケットを買いに……。今日行かないと、間に合わないんですよぅ」
涼:「誰のコンサートだ?」
平:「加藤チャゲ&アショカです」
涼:「行っていいぞ」(即答)
平:「ホントですか? ありがとうございます!」
涼:「明日は部活来いよー」
平:「はーい!」(走り去る)
涼:(部室に入って)「うーっす」
後輩:「ちゅす、先輩」
涼:「じゃ、始めるぞー」
その後、「前にも言ったと思うが……」を連呼しつつ、『セ式茶道』について語った、涼なのであった。
GM:涼が家に帰ると、澪さんが夕飯の支度をしている。
涼:「あれ、今日お前だっけ?」
澪:「へ?」
GM:(えーと、あ、そか、今日は涼の番か。勘違い勘違い……)
澪:「んーとぉ……そのスーパーの袋って……」
涼:「晩飯の材料」
澪:「あ、そか、今日はあたしじゃないんだっけ……」
涼:「もう作ったのか。なら、こいつは明日に回すか」
澪:「明日作ってくれるの?(嬉)」
涼:「そっちが間違ったんだから、明日も作ればいいだろ。順番変えるとややこしくなる」
澪:「やっぱりか……。……ちぇっ」
浩之介:まあそこはそこで、イチャイチャしててくれい。わしは寮でごはん食べよ。
GM:早く嫁もらえよ、ホント(笑)。
GM:隆志は、いつもとーり小鈴の後に帰ってきた、と。
隆志:そうだね。
GM:(小鈴、PCじゃなくなったんだっけ。てことは……)隆志、電話が鳴ってるよ。
隆志:「はいもしもし結城ですが」
男性の声:『もしもし。あの……水沢さんはご在宅でしょうか?』
涼:お前に妹はやらん! ガシャーン!
隆志:でも男の声なんだよね。「……妹はいません」(←大嘘)
GM:(……そうなるよなぁ。これじゃ小鈴に話が伝わらないよ)
隆志:10月6日午後7時18分、男から電話アリ。声紋とか記録しておこう。
GM:こえ〜(笑)。
GM:(えーと、小鈴に話が伝わらないとマズイんだよな……)夜、再び電話が鳴る。今度は奥さんが取って、
ヒフミ:「小鈴ちゃーん、電話よー」
小鈴:「はーい」(自分の部屋の子機を取る)
隆志:(自分の部屋でヘッドホンをはめて、何か機械をいじりはじめる)
浩之介:盗聴してるよ〜(笑)。
平:『もしもし、あの……僕、1年B組の平といいます』
小鈴:「はいどうも〜。はじめまして〜」
平:『あの、ぶしつけなお願いなんですけど……、明日の夕方5時、屋上に来てもらえませんか?』
小鈴:「いいですよ〜」(←何も考えてない)
平:『あ、ありがとうございます! それじゃ、あの、また、明日、お待ちしてます! お休みなさい!』
小鈴:「はーい、おやすみ〜」
チャーリー:全然意識されてないところがかなしいデース。
隆志:メモしたよ。明日5時、屋上、と。
こうして、平和な(?)夜は更けていく……
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