チャーリー:それじゃ……ファーストフードにするデス。
涼:なぜファーストファーストにしたのか、その理由が大事。
チャーリー:ファーストフードなら、彼女が入りやすいだろうし、くつろぎやすいだろうと。
涼:なるほど、それでまずファミレスは落ちたな。(扇子でぱん、と膝を打って)……で、残り2つから、あえてファーストフードを選んだ理由は?
隆志:外人だから。
チャーリー:……話の腰を折らないでクダサーイ……。
涼:そういう風に他人を思いやって、その中で自分が「あ、これがいいんじゃないか」と判断する……──それがッ! 『セ式茶道』の、第一歩!
一同:おおおぅいッ!(笑)
GM:君は、どこからその講釈をたれているのだ?
涼:カウンターの奥から。実はバイトをしていたというオチ。(←ウソです。涼は遊園地に来てません)
金太郎:イヤなバイトやなァ……。
涼:俺はどこにいっても大概こうだぞ。
GM:ガソリンスタンドでなぜレギュラーを選んだか尋ねる店員、とか?
涼:そうだ。
GM:話を戻そう──チャーリーと栞は、ハンバーガーセットを食べている。
小鈴:わたしたちは外で、ヤキソバでも食べながら見張っておこう。
金太郎:わい、タコ焼きね。
GM:ふむ。で……だ。(ニヤリと笑い)ハンバーガーを食べていた栞の唇の端に、ケチャップがついてしまっているぞー!(笑)
チャーリー:なぜそんなに『お約束』ばかりーッ!
それは、君がお約束が好きそうだからさ。
涼:「ついてるよ」と言う──それだけ。
浩之介:ぺろっとなめる。
GM:顔を、がしっとつかんで吸い付く。
隆志:殴って口の端を切って、ケチャップが目立たないようにする。
金太郎:指でふき取って、自分の口の横に塗る。で、ふき取ろうとしたら、にらむ。
小鈴:──さ、どれにする?
チャーリー:どれもイヤデースッ! じゃあ……紙のナプキンで、拭いてあげマース。
小鈴:ふ、拭いてあげるんだ……。
GM:で、なめるんだね。
チャーリー:なめませーん!
GM:分かった、なめたので拭くんだ!
金太郎:それはおばちゃんやーッ!
小鈴:拭いてもらったら……『らぶらぶポイント』は上がるのかなぁ?
浩之介:好意を持ってるなら、ひくことはないと思うが。
小鈴:でも、ツバがついたヤツで……
涼:ツバはつけーん!(笑) それは、俺でもひくぞ。
金太郎:小鈴、マジボケかいな……。
GM:じゃ、そういうことで、食事は無事に(?)終了だね。
その後、コーヒーカップ、ゲームコーナー(ちゃちいの)と巡り……
GM:脱衣マージャンとか?
チャーリー:するかーッ!
金太郎:じゃあ、『松井ダージャン』
涼:『アンバDEサミーゴ』とかね。
チャーリー:次は、お化け屋敷にいきマース。
小鈴:ふふふ、わたし、怖いのも平気。遊園地大好き!
楽しい時間は瞬く間に過ぎていく……
GM:いよいよクライマックスですな。
チャーリー:長い道のりデシタ……。
GM:で、どう座るのかな? 向かい合って? 並んで? 膝に乗せて?
チャーリー:うーあー……(悩んでいる)
GM:ほらほら、早くしないと、君が立ったまま観覧車は回っていくぞ(笑)。
チャーリー:おし、並んで座りマース!
GM:ほほう。
チャーリー:「最近のお化け屋敷はなかなかの迫力デスねー」(←恐怖判定に失敗した)
栞:「そ、そうですね……」(←恐怖判定に成功した)
チャーリー:「栞は全然平気そうだったのに……。自分が情けないデース……」
栞:「そんなことないですよ。──それよりほら、外の景色、キレイですよ」
チャーリー:「本当デース。でも……(耳元に口を近づけて)栞の方がずっときれいデスよ」
などと言えるワケもなく……(笑)
チャーリー:「ハウビューテホウユーアー」
というあやしげな英語を口走った、チャーリーなのであった……
栞:「あ、これ『フォーチュン・ストーン』だ」
チャーリー:「ふぉーちゅんすとーん?」
栞:「これを持ってると、いいことがあるんですよ。今、すっごく流行ってるんです」
隆志:漢字で書くと『輝石』なのだね。
チャーリー:それ、別の話デース。──どうして流行ってるのか、聞いてみマス。
GM:どうして流行ってるのか……ですか?
涼:随分と難しいことを聞くな。
GM:かわいいからじゃ、ダメですか?
チャーリー:Oh、ソーリーソーリー。『フォーチュン・ストーン』って、いろんな色があるデスか?
GM:基本的には青かな。ペンダントとかブローチとかあるみたい。値段は高くないよ。
チャーリー:「じゃあ今日の記念に、おそろいで買っていきましょう」
栞:「いいんですか?」
チャーリー:「もちろんデース」(歯がきらーん)──買って、首にかけてあげマス。
進吾:(遠くで見てて)「もう我慢できるかー! 殺すー! 殺してやるー!」
金太郎:「落ち着け、落ち着け進吾、な、もうちょっと待ってみよ、な、ここからがいよいよ大人の時間──」
一真&二葉:「「アホかーい!」」(ダブルつっこみ)
金太郎:「とにかく殿、落ち着いてくだされー!」
進吾:「ええい、離せ離せ〜!」
金太郎:「殿がご乱心や〜!」
チャーリー:ええのんか〜!
GM:ええのんか?! ……チャーリー、まさかお前、ついに……
チャーリー:No〜! おとなしく、帰りマース。
GM:では駅まで戻ってきた。と……君らのすぐ傍で、いきなりケンカが始まる。
チャーリー:ホワットハプン!?
GM:で、怖かったのか、栞がチャーリーに抱きついてくる。
一同:ををぉ〜!
チャーリー:それは……栞をかばうように立ちマース。……こっちにまで被害が来そうデスか?
GM:ううん。しばらくすると、仲間に止められる。でも栞は相当怖かったみたいで、君に抱きついたままだ。
チャーリー:(手が宙をさまよう)
栞:「先輩とこうしていると……なぜか落ち着く……」
チャーリー:(頭をなでながら)「ぼ、僕も落ち着きマスよ……」(←舞い上がってる)
小鈴:あらあら、また『殺意ポイント』アップね。
やがて……ふたりは、静かに離れた。
チャーリー:栞の家はここから近いデスか?
GM:バスで10分ぐらいだよ。
チャーリー:なら、家まで送っていきマース。
GM:尾行組は同じバスに乗るとバレるから、1本あとのヤツだね。20分ぐらい後に出る。
小鈴:そうだね、そうしよう。
進吾:「いや、ここまででいいよ。あとは家に帰るだけだし」
金太郎:「そうか。なら、ワイらは帰ろうか」
小鈴:「そうだね。……月曜は休みだから、また火曜ねー」
進吾:「ああ、今日はありがとう」
GM:で、チャーリーは尾行組に気づかないまま栞の家に向かうワケだね。
チャーリー:「では、いきましょー、栞」
チャーリー:「今日はとてもたのしかったデス。あなたはどうでしたか?」
栞:「とっても楽しかったです。あの……今日はありがとうございました」
チャーリー:「お礼を言うのはこっちデスよ。どうもありがとう」
小鈴:……で?
チャーリー:で、って……これ以上どうしろというのデス?
GM:いや……別に何かしろって言ってるワケじゃないよ(笑)。
チャーリー:じゃあ……手を振って帰りマース。
GM:栞も、門のところでずっと手を振ってるよ。
GM:金太郎の携帯が鳴るよ。
金太郎:「はーい、もしもしどちらさんでっかー?」
進吾:「いもうとー!!!」
金太郎:「はい?」
進吾:「妹がいなくなったー! っていうか帰ってきてないし待っても待っても帰ってこないんだー!」
金太郎:「なんや? 進吾か? 妹って栞ちゃんのことか?」
進吾:「当たり前だー! あの金髪ヤロー……もう殺す、絶対殺す電話番号教えろー!」
金太郎:「落ち着けって。――わいが電話してみるから、お前ちょっと待ってろ。(チャーリーの携帯に電話して)もしもしチャーリーか?」
チャーリー:「イエス、そうデスけど……金ちゃんデスか?」
金太郎:「お前今どこにおるんや?」
チャーリー:「どこって……マイハウスデスが」
金太郎:「そうか、栞ちゃんさっそく連れ込んだんやなー! 待ってろ、今みんなでいくからな。首を洗って待ってろやー!」(ブツッと電話を切る)
チャーリー:「……なんなんデスか……?」
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