「テーブルトークRPG」とは、TRPGとも言いまして、ゲームマスター(GMと略します)が進行役となりプレイヤー(普通は3人から7人ぐらいまで。MNNはちょっと多めで6〜7人です)が各自で作ったキャラクター(プレイヤー・キャラクター。略してPCと呼びます。それ以外の登場人物をノン・プレイヤー・キャラクター――NPCと呼びます)を演じて、架空世界で冒険する、というものです。(だから『ロール・プレイング・ゲーム──役割を演じる遊び』と言うのです)
セッション(TRPGを実際にプレイすることをこう呼んだりします。TVドラマの様にストーリーが連続するシナリオをプレイすることをキャンペーンを行う、と言います)は会話を中心に進められます。だから、遊んでいる様子を文章に起こしたリプレイは、まるで劇の台本のようにセリフ中心になってます。とはいっても台本があるわけではなく(もちろんGMが作った大まかな流れを決めたシナリオはありますが)、プレイヤーが”PCとして”どう行動するか判断していくのです。ですからGMの思惑と違う方向に話が進んでいくこともしばしばです。 しかしいくら自分で考えた通りに行動できるとしても、PCがみんな好き放題やっちゃうとストーリーが破綻してそれこそ「おはなしになりません」。だから『ルール』があるのです。GMは進行役であると同時に審判でもありますから、常識で判断できる場合はGMがちゃちゃっと「できるかできないか」を決めてしまってもいいんですが、偶然がからんだりはっきりしない場合には『ルール』と『サイコロ』の乱数を使って判断します。プレイヤーは自分たちのPCのパラメータ(ほとんどのルールでは数値化されています)を参考に目標値を決め(GMがその値に修正を加えたり、目標値そのものを決めるときもあります)、サイコロによって行動の成否を判定していくのです。 こうしてGMとプレイヤーが会話したりサイコロを振ったりして素晴らしい(……素晴らしい?(笑))ストーリーを紡いでいくのが、TRPGの醍醐味です。 先ほども述べたように、リプレイはそのセッションの様子を文章に再録したものです。ですからルールとかはよくわからなくても、劇の台本を読むような(あるいはTVドラマのシナリオを読むような)かんじで気楽に読んでもらうだけでも充分楽しめると思います。
ではでは。MNNによる『TRPGリプレイ』の数々、どうぞお楽しみください。 |
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MNNの代表作である、オリジナルTRPG[MOND]の
長編リプレイ。 架空世界「イーゼリア」が舞台のライトファンタジーです。 第一部『緑の守り神』(全3話) 第二部『月の音色』(全11話) 第三部『月の天使』(全24話・番外編3話・外伝1話) MONDF『月の螺旋』(全17話・番外編3話) 完結篇『MONDCROSS』(全3話) |
西暦2000年・ミレニアム企画として行ったものです。
舞台は現代日本で、高校生たちの日常を描いたちょっと 不思議なストーリー。全3話。 小説「Brand-new Heaven」シリーズの主人公たちも 登場します。 |
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MNNのちぇ・うぉんゆんがGMを行った時代劇モノ。
時代劇のパターンを踏みつつも、人の悲しい業を綴った 秀作。 |