ストーリーダイジェスト:2


ストーリーダイジェスト
ACT6.0〜ACT11.0
−『イーゼリア』編−
■幽霊屋敷(ACT7.0)
フウゲツやオーキッドたちの自警団入団により砦が手狭となってしまったため、自警団の面々は街の北にある「幽霊屋敷」を寮に改築することにした。

元は『古の民』の屋敷であったらしい屋敷を探索する一行。

隠し部屋、隠し通路、塔の上の監禁室、閉ざされた礼拝堂、地下空間、酒樽の中の死体、そして地下水路……

多くの謎を残したまま、「幽霊屋敷」は自警団の寮となった。

そして猫の視線を気にするユリアと、死んだはずのスノウの姉――ノエルの幻影を見たフウゲツ。

アーケインの街に、何かが起ころうとしていた。

■仮面の者(ACT9.0)
幽霊屋敷から1ヶ月が過ぎたある日のこと。アーケインの街に来客があった。

客人は、グレイウッドと名乗る赤髪の女性。

そして彼女こそが、リプレイ第三部の最後で北キャンバス大陸に旅立ったサリース=グレイウッドだった。

それからしばらくして、また来客があった。

もう一組目の客人は、かつて世界を救った英雄グルン=ベートの一行。

彼らは村長ことシエナ=サブレに会いに来たのだ──来るべき戦いの時のために。

村長とイーテ、プリテンプスが去り、ゲインが領主となった。

そして『結界』の損傷──『結界石』の損傷を知った自警団の面々は修理をするため、『隠者』を訪ねる。

『隠者』の正体は魔族オルディネールだった。

彼は『結界石』を精製するには『クジャク石』が必要だと語る。

ヴァイスたちは、『クジャク石』を求めて『古の民』の集落を目指した。
 

『クジャク石』があるという地底湖の底。

そこでシュリは自らの尾をくわえた蛇──『ウロボロス』のリレーフを発見する。

そしてフウゲツは、奇妙な影『仮面の人』に激しくおびえるのだった。

■殺戮の日(ACT11.0)
アーケインの街が襲撃を受けた。

相手は殺人鬼『紅』と、『できそこない』と呼ばれる異形たち。

『紅』──サリース──サリースの父の思念体──が、恐怖という形で自らの存在を示すために起こした殺戮。

迎撃にあたる自警団の面々。襲いくる異形の群れとサリース。

『できそこない』のこれ以上の進入を防ぐため、『結界』を閉じることにした自警団は、レイチェルを『古の民』の元へと向かわせた。

そしてそこでレイチェルは自分が『結界の守護者』であることを知る。
 

閉ざされた『結界』の中で、戦いは続き……やがて終焉を迎えた。

スノウの父、ゲイン(『ホフヌング』が研究を進めていたGシリーズの生き残り、G−3だった)が大怪我を負い、魔族ハーフの長が命を落とした。

死者200人を出す、惨劇となった。

そして……サリースも、ヴァイスによってその命を落とした。
 

−『アルカディア』編−
■約束の少年(ACT6.0)
暗殺者の正体は、元<六葉>のひとり、ラグランジェだった。

姉の恋人でもあったラグランジェに襲われたことに皆は困惑するが、アリアはラグランジェをパーティの一員として迎え入れた。
 

戦場を超え、渓谷で難民と出会った一行は、戦火が広がっていることを知る。
 

<幸運の谷>は『ピース・オブ・ラック』──ひとつだけ願いを叶える力がある石──の産地である。

<幸運の谷>は、<連合国軍>による襲撃と自身の被害で壊滅的ダメージを受けていた。

そこでレプス04小隊はビーノという少年と出会う。

両親を失った少年との交流。略奪を行うレプス17小隊との戦い。

少年との約束を胸に、レプス04小隊は<幸運の谷>を後にする。『ピース・オブ・ラック』のかけらと共に。

■国境を越えて(ACT8.0)
<帝国>と隣国<夕闇のメネトゥ>との国境にたどり着いたレプス04小隊は、<メネトゥ軍>への奇襲に成功する。

そこで出会った<黎明のヴィエイユ>軍率いるスティールは、<帝国>との同盟を結ぶための書簡を携えていた。

そしてキュアはスティールが自分の部下であり自分が<ヴィエイユ>の姫であることを思い出す。

アリアはスティールに自分が<帝国>の姫フェルチアイアであることを明かし、同盟を受け入れるよう手配する。
 

スティールを仲間に加えたレプス04小隊は、国境を越え更に西へ。オゥリン(人間)の村にたどり着いた。

そこは『サエ』という<黒巫女>がいた村であり、紗枝はビオが捜し求めている人物だった。

紗枝の孫娘である沙夜が行方不明であることを知ったビオは、紗枝と沙夜を探す決意を固める。
 

<塩湖>で<メネトゥ>の大群に遭遇した一行。

巨大地震の発生。そしてビオが持つ<力の玉>──<竜玉>──<ヴリトラの卵>が孵り、<メネトゥ軍>を一瞬のうちに消し去った。

強大な力を行使した<ヴリトラ>は西南へと飛び去った……

■欲望の館にて(ACT10.0)
<ヴリトラ>の後を追い、西南へ進むレプス04小隊。スティールの話によると、その方角には魔族一の大富豪ボルサオが住む館があるという。

ボルサオの館で食料の補給を行うことにした一行は、屋敷内で2つに分断されてしまう。
 

屋敷内は全裸の男女が思いのままにあらゆる欲望を満たしている退廃していた。

アリア、キュア、ラグランジェの3人は、<ノイジィ・フォー>と呼ばれる凄腕の女傭兵たちと知り合い、彼女たちに導かれ、ボルサオとの対面をはたす。

ボルサオはアリアたちにもここに留まるよう勧めた。

強く断った3人だったが、ボルサオの独断で、3日間の滞在を余儀なくさせられることに。
 

一方、しびれを切らしたビオ、ヴァンダイク、リトナ、スティールの4人は、屋敷内を探索することにした。

そしてビオは、紗枝の孫娘、<黒巫女>の沙夜と偶然出会う。

ビオは沙夜を屋敷から連れ出そうとするが沙夜がそれを拒み、話は平行線をたどるばかり。

「決心を固める時間をくれ」とビオに頼み、沙夜はひとり部屋にこもった。

廊下で再会した一行は、沙夜が部屋から姿を消したことに気づく。
 

沙夜を追うため、何よりこの欲望の館から抜け出すため、一行は<ノィジイ・フォー>と共に脱出。

屋敷の外には、レプス隊隊長の黒炎の姿があった。

『F』の裏側

■日常から非日常へ
ACT9.0までで伏線張りもほぼ終了し、ACT11.0からいよいよ物語が大きく動き始めました。

「のんきだ」「生活感あふれる」と言われてきた青編で延々と日常を描いてきたのはこのため──「突然失われる日常の怖さ」、そして「失われたものの大きさ」を示すためでした。

(物語の中での)生活に慣れ、街の人々にも愛着が出てきたとき……突如それが失われる(失われるかもしれない)恐怖。

日常が非日常へと変わる恐怖。

そういうのを、描いてみたかったのです。

幸い、登場人物が多いにも関わらず、プレイヤーたちはNPCのことをよく覚えてくれ、接してくれました。

一番扱いが悪いのがヴァイスだったりします(笑)。

そんな彼に街を守るという重み──街という存在の重みがのしかかったとき、どう成長していくのか……。それが見たいと思いました。

この物語はヴァイスの成長物語です。

少なくともGMは、そういうつもりでここまで来ました。

自分よりも他人を優先してしまう彼に、サリースの未来という無理難題をぶつけたりしつつ、『意識改革』をしてほしいと、そう願ってきました。

人を思うこと、思われることの大切さ・幸せを知ってほしいと思いました。

そんなヴァイスの行く末。どうか最後まで見守っていてください。

■西を目指して
赤編では、基本的に一話完結の形で物語が続いていきます。

<幸運の谷>のビーノ。

キュアの部下であるスティール。

<黒巫女>沙夜。

大富豪ボルサオ。

レプス04小隊は様々な人々と出会い、別れ、旅を続けていきます。

青編と対照的にチームワークの取れてる彼らについて、今ここで語ることは何もないように思えます(笑)。

いよいよラストへの流れへ入っていく物語を、楽しんでください。