ACT8.5[予兆] 01

 <真なるアルカディア>を目指すレプス04小隊。

 <夕闇のメネトゥ>国内に入りオゥリン(人間)の集落に立ち寄った一行は、再び西への旅を続けていた。
 

GM:時間的には……8話の終わりの方。サエの村を出て、塩湖につくまでの間ぐらい。

リトナ:ふむ。

ビオ:そこか。

GM:せっかくドモのプレイヤーが参加できるんだから、ドモ・ルールの意識がある頃でないとね。

ヴァンダイク:なくていいではないか。代わりに姫様役を。……牛姫(キュア)の方を。

ドモ・ルール:もう姫じゃないよ、取りついてるのは。この身体(スティールの身体)は、丈夫だけど面白くないな。

ヴァンダイク:牛姫なら角でいろいろとできたのに。

ビオ:(スティールは)二本角だよな。でもちいせぇ。

リトナ:男は髭で勝負。

ドモ・ルール:目立たなくていい感じ。

ビオ:目立たなくて何がいい感じなんだ。

ドモ・ルール:そういえばこいつからは何の技能もらったんだったっけ?

リトナ:鉄格子切り。

ヴァンダイク:赤とんがらし。

GM:剣技と、騎士の礼儀。

ドモ・ルール:使い道がいまいちなさそうだが、まぁいいか。



GM:さて、ある日のこと。

リトナ:こと。

ビオ:おう。

GM:君たちは岩陰で一服して、保存食を食べている。

ビオ:「がふがふがぐ……ぐえ、げへげへ!」

リトナ:「そんなに急いで食べなくても」

ビオ:「いや、なんか……まずいぞこれ」

リトナ:「まずい? ビオさんにまずいモノなんてあるの?」

ビオ:「いや……今までこんなことなかったんだがなぁ……」

リトナ:「何食べたの? 巨人の肉?」

ビオ:「いや、保存食だ……。これ、どこで手に入れたんだっけか」

リトナ:「オレキャットフードだから、よく分かんない」

ビオ:「まあいい、別のモン食おう」

GM:さてさて。そうやってなごんでいると(?)、突然、キュアが倒れてしまう。激しく頭が痛むらしい。

ヴァンダイク:ふむ、ではおいていこう。

ビオ:さすがにそれはマズイんじゃねーか?

リトナ:その分食料が浮くよ?

ビオ:おいていくのもアリだな。

ドモ・ルール:宿主(スティール)は激しく抵抗するだろうが……ドモには関係ないことだ。

GM:こらこら。――んで、アリアがキュアの面倒を見ておくから、その間にどこかちゃんと休めそうな場所を探してきてくれ、とのこと。

リトナ:なるほど。じゃあ、ついでに食料ももらいに。

ビオ:それはいい考えだ。……さっきの分じゃ、どうも食い足りねぇからな。

リトナ:じゃ、いこうか。とりあえず西の方へ。

GM:西へしばらくいって……君たちは、サエの村よりさらに小さな人間の村にたどりついた。

リトナ:ほう。

ヴァンダイク:小さな人間って、爆笑田中くらいかしら。

リトナ:小さい人間じゃないでしょ?

ヴァンダイク:ショッキング。

ビオ:オゥリンの村か。そういや他にもいくつかあるといっていたな。

リトナ:この辺には多いのかな?

GM:他の地域に比べれば多いのかも。

ビオ:えーと、俺たちの食料はもうないのか?

GM:サエの村で補給はしなかったねー。

ドモ・ルール:そいつは不覚。

ビオ:分けてもらえるほど余裕がありそうでもなかったしな。

GM:さっき食べてしまったしね。

リトナ:じゃあここで貰ってく?

ドモ・ルール:そうするか。殺しはしないが食料の確保はしときたい。命が惜しくば……って、悪人だ、これじゃ。

GM:さてどうするね。寄っていく?

ビオ:寄っていくぞ。

リトナ:ここの人たち、生活は豊かそう?

GM:村は、貧しそうだけど、飢えるほどではないようだ。
 

 5人は、村の中へ足を踏み入れた。
 

GM:村に入ったなら……「う、うわー、トカゲだー!」と、村人たちは逃げていく。

ビオ:あーあー、なんだよもー。

リトナ:ビオさんを連れてるせいで早速見つかってしまったぞ。

ビオ:別に隠れてねぇだろ。

ドモ・ルール:お前さんの外見が怖いんだ。

GM:あっという間に、周りに人がいなくなるけど。

ヴァンダイク:まあこれしきのことわが心胆を寒からしむものではないといって放置。

ビオ:俺はとりあえずそこに立ったまま。

ヴァンダイク:さあ狩りの時間だ。猿の惑星の猿側のように人間狩りをするか。

ビオ:すぱぁん。おっさんに突っ込み。

ドモ・ルール:わしも止めるぞ、無用のトラブルはいらん。

ヴァンダイク:旅をしていて、果樹があって、咽が渇いていたら、もいで食うだろう。

ビオ:食うぞ。それが何だ?

ヴァンダイク:さあここに果樹があるぞ。

ビオ:……? どこにもねぇぞ?

GM:食料をもらう、と人間を狩る、ではかなり違うのでは。

ヴァンダイク:人間を知的生命体として見ていないという前提条件があるからのう。

リトナ:適当に台所にでも忍び込めば……。

GM:猫ならそれでもいいだろうけど。

ドモ・ルール:猫はそれで良いかもしれんが……。

GM:いやーん、かぶった。

ドモ・ルール:かぶった。

ビオ:お、ハモったな。

リトナ:貴様、自分さえよければいいのか!

ビオ:おまえだ、おまえ。

ドモ・ルール:全くだ。

リトナ:……オレは猫だニャア。

ドモ・ルール:さてどうするよ。人がいなくなっては交渉もできない。

ビオ:呼びかけよう。「おーい!」

リトナ:「はーい」

ビオ:おまえじゃない(笑)。

GM:ビオが呼びかけてもなー……。

ドモ・ルール:お前さんではダメな気がする。

リトナ:じゃあ誰だ!?

ドモ・ルール:……俺か?

リトナ:てゆーかさ、何でビオさん怖がられてるのかな?

ヴァンダイク:ギンギンだから。

ビオ:ちげーよ。……でもよ、ここまで怖がられたことはさすがにねぇんだけどなぁ?

GM:確かに、ここまで怖がられたことはないな。

ドモ・ルール:魔界だから、別にトカゲがいてもおかしくない世界、というかいるのが普通の世界なんだし。

ヴァンダイク:多分この村で大暴れしたあと、飯が炊いてあったので傍の人肉をおかずに飯を食ったのがいけないのじゃないか。

GM:初めて来た村なのに。

ドモ・ルール:このあたりで何かなかったか思い出せるやつはいないか?

一同:んー。



PREVNEXT

MONDF目次

リプレイTOPへ