隠された礼拝堂。不気味なトカゲ。猫の視線。ワインづけの死体。謎の地下水路。
そんなものばかりの建物が、自警団の『寮』となった。
GM:謎が多い建物だけど、みんなあんまり気にしないで住むことになった。
ヴァイス:そんなんでいいのかな……。
エミリー:そしてわたしもプロレスのツアーから帰ってきました。
ユリア:感染ツアーから。
ヴァイス:そっちか。
どうでもいいが……『プロレス』って世界観と微妙に合わない気がするぞ。
GM:では感染したかどうか判定を。
エミリー:しなくていいです。
GM:んじゃ、久しぶりに全員集合ってことで。
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フウゲツ:いつの間にそんなに。
GM:フウゲツもそろそろここの生活に慣れてきた。──2カ月の間に何かしたいことある人いる?
エミリー:肉ベッド製造……ウソウソ。
GM:それ、採用。
ユリア:害虫駆除を。
GM:それってヴァイスのこと?
フウゲツ:クリスマス公演に向けて劇団の特訓を。
ヴァイス:いつの間に劇団に。
エミリー:勉強が先です!
フウゲツ:勉強と劇団とどっちが大事だと──
エミリー:勉強に決まっておるわーッッ! どうしても劇をやりたいならワシを倒してからに……。
シュリ:ワシ……?
GM:変な風に感染してきたなぁ……。
エミリー:ごめんなさい、『わたし』です、『わたし』。
GM:──んで。毎月恒例の買い出しに行くですよ、シュリさん。
シュリ:あ、月一だったんだ。
GM:だいたいそんなもんです。──てことで、マーロ=クリンスキー登場。
シュリ:おー、久しぶりに見た。収穫祭でダンス断って以来かな。
GM:ヴァイスはどうする? 帝都までついてく?
ヴァイス:は? 特にいく理由はないと思うけど。
エミリー:帝都で羽を伸ばしてくればいいのに。
フウゲツ:(シュリが一緒だから)無理だと思うぞ。
シュリ:……それってどういう意味?
ヴァイス:羽を伸ばすどころか羽をむしられそうだ。
シュリ:むしられるだなんて……そんな風にかまってもらえると思ってたとは、心外だわ。
エミリー:帝都に知り合いとかいないの?
ヴァイス:知り合いはいるけど、友達はいない(←自分で言うなよ)。
ユリア:帝都の住民チェックをしてくればいいれすよ。
フウゲツ:「コイツは覚えてる〜」ってヤツだな。
レイチェル:そういえばそういうキャラだった……(ヴァイスは個人の詳細なデータを記録するのが趣味、という噂がある)。
GM:(そして本人すら否定しないとこがミソ(?)だな……)
レイチェル:そういえば赤髪の殺人鬼の話は……。
GM:で、ヴァイスは結局どうするの?
レイチェル:赤髪の殺人鬼──
ヴァイス:いかないよ。
レイチェル:無視か。──私たちは殺人鬼の話は聞いたのか?
GM:聞いてないよ。
ヴァイス:ひぇ?
GM:いや、そんなビックリした顔されても……。──村長には言った、ゲインさんにも言った、でも自警団のメンバーには一言も言ってない。
ヴァイス:そうだっけ……?
シュリ:あたしはACT3.5を読んでないから、村長に報告したことすら知らない。……じゃあ収穫祭のとき女の子を見たって話も……。
GM:してないだろうね。
今回、シナリオにはいくつかの分岐点(チェックポイント)がある。
ヴァイスが帝都に行くか行かないか──これもそのひとつ。
これでPCたちは殺人鬼に関する追加情報を得ることができなくなった。
エミリー:(考えて)わたしは、ウェンディ──妹が帝都にいるワケでもないし、他の家族がいるワケでもないから──
シュリ:ちょっと待って。
エミリー:ん?
シュリ:誰がアンタをさそったの?
エミリー:ああん!(一同苦笑) ……ね、シェオールたちってどうなったの?
GM:トパーズ・マフィ・シェオールの3人は、帰ったよ。もうこの街にはいない。
トパーズたちが帰るか帰らないかも分岐点のひとつである(ACT7.0で仲良くならなかったので、自動的に帰ったことになった)。
GM:んで? ヴァイスは殺人鬼のこと話すの?
ヴァイス:シュリには話さないと仕方ないだろう。
シュリ:もっと早く言いなさいよね。こっちはそれに対して何の準備もしてないんだから。
帝都に出没するという赤髪の殺人鬼──<紅>。赤い髪が皇族特有のものであるため、大っぴらに噂することもできず、また有力な手掛かりもつかめないまま……であるらしい。
ユリア:その殺人鬼はカードで殺したりはしないの?
GM:それはどうだろう(笑)。
シュリ:ああ、第三部の撃墜王の話ね。
GM:そして撃沈王でもある。
シュリ:撃沈王はヴァイスでしょ?
GM:では、マーロ、シュリたちは帝都へ向けて出発ということで。
シュリ:「フウゲツは来てくれないの?」
ヴァイス:「護衛として、いってくれませんか?(笑)」
シュリ:「そんな言うならアンタが来なさいよ、いろいろ知ってんだから」
ヴァイス:「やだ」
フウゲツ:「あー……じゃあ、俺いきます」
シュリ:「やった♪」
エミリー:その間に子供たちにみっちり勉強を……。
フウゲツ:がーん……。
シュリ:いちゃいちゃしながら馬車に乗り込もう。
フウゲツ:妙な寒気を感じる……。冬の到来が早いな……。
GM:(マーロ、シュリ、フウゲツの一方通行三角関係か……)んじゃ、買い出し組は出発するよー。