ACT7.0[いつもみている] 01

ユリア:あれ。そういえば前回は、おフロのシーンがなかったれすよ?

GM:そーいやそうだ。これからやる?

シュリ:それでもいいけど。

GM:あ、今回から男湯のシーンがあるのか。

ヴァイス:そんなシーンなくていいよ。

レイチェル:男たちは、女湯の話題として描かれる。

ヴァイス:話題にされるんだ〜。……ボロクソ言われそう。

シュリ:え? 話題に上るのはフウゲツだけでしょ?

ヴァイス:アイタタタ、話題にすらされてない。

レイチェル:存在感なさすぎ。
 

 かぽーん!(おフロを表す効果音)
 

シュリ:「あ〜、今回はちゃんと働いた〜」

ユリア:「でもやっぱり一番働いてたのは──」

シュリ:「──レイチェルか。レイチェルに服を着せるのもアリねー。ドレス姿、いいかんじだったし」

レイチェル:「普通の服を着るのはいいが。置く場所がない」

シュリ:「そっか。レイチェルをプロデュースするには、まず事務所が必要なのね」

レイチェル:「……私があんな大役をやってよかったのだろうか」

シュリ:「いいんじゃない? ──あーあ……、そんなことより、フウゲツさんと踊りたかったなー。スノウに取られちゃったしなー」

レイチェル:「ヴァイスが悪い」

ユリア:「ヴァイスって誰れすか?」

シュリ:「えーっと……ハムの人」

ユリア:「ああ、ハムの人」

シュリ:「あのハムおいしかったよねー」

GM:(ヴァイス……あわれ)



GM:収穫祭から3日が過ぎた。今日やるべきことは、フウゲツの家探し。

フウゲツ:お。

ユリア:副領主さんの家でスノウと一緒に住んでたんじゃ?

GM:それをゲインさんがイヤがっているから(笑)。

シュリ:親公認じゃなかったんだ。──フウゲツは、スノウ狙っていくの?

フウゲツ:いや、今はまだ。……これから、これから。

シュリ:そっか、そういうのは一人暮らしを始めてからよねー。

ヴァイス:あー、なるほどねぇ。

フウゲツ:え? え?

GM:フウゲツの家もあるし、自警団の砦もそろそろ人がいっぱいになってきた。男が3人増えたしね。ヴァイスはスリーアイと添い寝してる状態だし。

ヴァイス:添い寝ゆーな。

GM:でね、街のはしっこに……北の端に、空き家があるのだな。結構大きなお屋敷でね、自警団の『寮』にできないかなー、とゲインさんは考えたワケだ。

ヴァイス:なるほど。

GM:一番の難点は、砦から一番遠い場所にあること(笑)。

ヴァイス:サイテーじゃないか。

シュリ:その代わり、通勤用の馬を用意してくれたりはしないのかな?

GM:考えておこう。
 

 その屋敷は、アーケインの北の端──少数の『古の民』が住むエリアにあるらしい。

 誰が、いつ、何の目的で建てたのか……誰も知らない。
 

GM:いわゆる、幽霊屋敷なのだ。

シュリ:それはきっと、また誰か流れ着いてきたんだね。

GM:(ゴブリン・オーキッドたちと来たから、今回もそうだってことか。なるほどねー……)

ヴァイス:つまり、そいつらの排除が目的だと。

シュリ:目的は違うよ。目的は寮を建てること。その上で、ジャマになるものをどけるだけよ。

GM:(副)領主の許可が出てるから、掃除するなり改修するなりしてくださいませ。

ヴァイス:了解。

GM:てことで今夜は──じゃない、今回は『お屋敷探検』であります。

ユリア:今夜? 肝試しれすか?

GM:その方が雰囲気でるけどね(笑)。

GM:てことでヴァイスにフウゲツ、協力者を集めてください。

ヴァイス:協力者、って言われてもな……。

GM:時間帯は朝ってことで。朝礼みたいなかんじで、砦に自警団の面々が集まっているのだね。あと、トパーズ・マフィ・シェオールもいる。

シュリ:まだいたんだ。

ヴァイス:何しに来たんだろ。

GM:収穫祭のゲストってことで来てたんだよ。んで、もう少し滞在していくらしい。トパーズも、お祓いぐらいできるしね。

ヴァイス:できるんだ。

GM:腐っても巫女。腐った巫女。……さあどっちだ?

ヴァイス:後者では。

シュリ:お祓いなら、トキオさんに頼めばいいんじゃないの?

ヴァイス:トキオさんは身体弱いから、あんまりお願いしたくないけどね。

GM:気苦労も絶えないしね。旦那は帰ってこないし。息子も帰ってこないし。

シュリ:旦那はホモだし。

GM:子供ひとり作って、「義務は果たした」とか言ってるし(一同笑い)。

レイチェル:言ってない(笑)。

GM:(トパーズたちはいりませんか。『十六夜』パワーもあるのになぁ……)まあいいや。ヴァイス、んじゃ、よろしく。

ヴァイス:「えーと……そろそろこの砦も手狭になってきたし──」

一同:(モシャモシャと朝ごはんを食べてて(プレイヤーはお菓子を食べてて)聞いてない)

ヴァイス:「……フウゲツさん、さあどうぞ」

レイチェル:「『さあどうぞ』でどうする」

シュリ:「アンタがリーダーでしょーが、アンタが」

GM:(話、聞いてたのか……(苦笑))

ヴァイス:「だって、話持ってきたのフウゲツさんじゃん」

フウゲツ:「新参者の身分で悪いんですけれども、今回お願いがありましてですね──」

シュリ:「よろこんで」

フウゲツ:「え、いや、あの……」

ユリア:「『皆まで言うな』れすね」

フウゲツ:「えっと、今回自警団用の新しい寮を作ろうという話になりまして。街の北の方に候補地があるんですけど、オバケが出るらしいんです。で、そこを探検しにいこうというステキな企画があるんですよ」

シュリ:「えー、そんなコワーイ」

一同:(脱力)

シュリ:「──なんてあたしが言うと思ったら大間違いよ」

一同:(リアクションに困っている)

シュリ:「………………。(気を取り直して)フウゲツさんもそこに住むの?」

フウゲツ:「最終的にはそうなると思います」

シュリ:「そっか……。(みんなを見て)……どうする? いく?」

ユリア:「おもしろそうれす」

レイチェル:(さりげなく部屋を出ていこうとしている)

ヴァイス:……なぜ?

GM:レイチェルはオバケが怖いんだよね。

シュリ:「じゃ、とりあえずみんながんばって」

ヴァイス:「いかないの? ……なんで?」

シュリ:(意味深な笑顔)

GM:まあ、PCは全員いくとして。

シュリ:えええええええ〜!!!

フウゲツ:早くいかないと、いい部屋ゲットできないですよ。

GM:つーか、話に参加できないぞ(本音)。

シュリ:……いく。がんばりまーす。

ヴァイス:あ、でもさ、寮ができると砦がからっぽになるんじゃ。

シュリ:砦には交代で寝泊まりすればいいって。宿直ってかんじで。あくまで今回は、『寮』をつくるんでしょ?

ヴァイス:そうか。……ま、これからまた人が増えるかもしれないし、宿泊施設をちゃんとしておくのは大事なことだ。

GM:街の中にお化け屋敷があるってことがまず問題だしね。

ヴァイス:ホントに、何でそんなものが今まで放置されてたんだ?

フウゲツ:常識的に考えたら……オバケなんかじゃなくて、誰かがこっそり住み着いているとしか考えられないんだが。

シュリ:確かにMONDの世界ではオバケとかモンスターってのは存在しないから……。

ヴァイス:そうなの?

GM:(認めたつもりはないんだけどね。ま、今回の『青編』に限って言えば<モンスター>はでないよ、きっと)

シュリ:「……でもさ、夜いくことないんじゃない?」

ヴァイス:「雰囲気作りする必要ないだろ(笑)」

フウゲツ:「今からいってみましょう。今日の仕事はそれってことで」

ヴァイス:他に仕事は?

GM:猫探しぐらいかな。

ヴァイス:それはスリーアイに頼もう。

GM:分かった。じゃあ、スリーアイは屋敷探索部隊の候補から外すよ。

ヴァイス:なんでホントにいくんだー!(笑) スリーアイもイヤだったら断っていいんだぞ?

シュリ:実はスリーアイってすごーく猫好きなのかも。



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