ユリア:あれ。そういえば前回は、おフロのシーンがなかったれすよ?
GM:そーいやそうだ。これからやる?
シュリ:それでもいいけど。
GM:あ、今回から男湯のシーンがあるのか。
ヴァイス:そんなシーンなくていいよ。
レイチェル:男たちは、女湯の話題として描かれる。
ヴァイス:話題にされるんだ〜。……ボロクソ言われそう。
シュリ:え? 話題に上るのはフウゲツだけでしょ?
ヴァイス:アイタタタ、話題にすらされてない。
レイチェル:存在感なさすぎ。
かぽーん!(おフロを表す効果音)
シュリ:「あ〜、今回はちゃんと働いた〜」
ユリア:「でもやっぱり一番働いてたのは──」
シュリ:「──レイチェルか。レイチェルに服を着せるのもアリねー。ドレス姿、いいかんじだったし」
レイチェル:「普通の服を着るのはいいが。置く場所がない」
シュリ:「そっか。レイチェルをプロデュースするには、まず事務所が必要なのね」
レイチェル:「……私があんな大役をやってよかったのだろうか」
シュリ:「いいんじゃない? ──あーあ……、そんなことより、フウゲツさんと踊りたかったなー。スノウに取られちゃったしなー」
レイチェル:「ヴァイスが悪い」
ユリア:「ヴァイスって誰れすか?」
シュリ:「えーっと……ハムの人」
ユリア:「ああ、ハムの人」
シュリ:「あのハムおいしかったよねー」
GM:(ヴァイス……あわれ)
フウゲツ:お。
ユリア:副領主さんの家でスノウと一緒に住んでたんじゃ?
GM:それをゲインさんがイヤがっているから(笑)。
シュリ:親公認じゃなかったんだ。──フウゲツは、スノウ狙っていくの?
フウゲツ:いや、今はまだ。……これから、これから。
シュリ:そっか、そういうのは一人暮らしを始めてからよねー。
ヴァイス:あー、なるほどねぇ。
フウゲツ:え? え?
GM:フウゲツの家もあるし、自警団の砦もそろそろ人がいっぱいになってきた。男が3人増えたしね。ヴァイスはスリーアイと添い寝してる状態だし。
ヴァイス:添い寝ゆーな。
GM:でね、街のはしっこに……北の端に、空き家があるのだな。結構大きなお屋敷でね、自警団の『寮』にできないかなー、とゲインさんは考えたワケだ。
ヴァイス:なるほど。
GM:一番の難点は、砦から一番遠い場所にあること(笑)。
ヴァイス:サイテーじゃないか。
シュリ:その代わり、通勤用の馬を用意してくれたりはしないのかな?
GM:考えておこう。
その屋敷は、アーケインの北の端──少数の『古の民』が住むエリアにあるらしい。
誰が、いつ、何の目的で建てたのか……誰も知らない。
GM:いわゆる、幽霊屋敷なのだ。
シュリ:それはきっと、また誰か流れ着いてきたんだね。
GM:(ゴブリン・オーキッドたちと来たから、今回もそうだってことか。なるほどねー……)
ヴァイス:つまり、そいつらの排除が目的だと。
シュリ:目的は違うよ。目的は寮を建てること。その上で、ジャマになるものをどけるだけよ。
GM:(副)領主の許可が出てるから、掃除するなり改修するなりしてくださいませ。
ヴァイス:了解。
GM:てことで今夜は──じゃない、今回は『お屋敷探検』であります。
ユリア:今夜? 肝試しれすか?
GM:その方が雰囲気でるけどね(笑)。
ヴァイス:協力者、って言われてもな……。
GM:時間帯は朝ってことで。朝礼みたいなかんじで、砦に自警団の面々が集まっているのだね。あと、トパーズ・マフィ・シェオールもいる。
シュリ:まだいたんだ。
ヴァイス:何しに来たんだろ。
GM:収穫祭のゲストってことで来てたんだよ。んで、もう少し滞在していくらしい。トパーズも、お祓いぐらいできるしね。
ヴァイス:できるんだ。
GM:腐っても巫女。腐った巫女。……さあどっちだ?
ヴァイス:後者では。
シュリ:お祓いなら、トキオさんに頼めばいいんじゃないの?
ヴァイス:トキオさんは身体弱いから、あんまりお願いしたくないけどね。
GM:気苦労も絶えないしね。旦那は帰ってこないし。息子も帰ってこないし。
シュリ:旦那はホモだし。
GM:子供ひとり作って、「義務は果たした」とか言ってるし(一同笑い)。
レイチェル:言ってない(笑)。
GM:(トパーズたちはいりませんか。『十六夜』パワーもあるのになぁ……)まあいいや。ヴァイス、んじゃ、よろしく。
ヴァイス:「えーと……そろそろこの砦も手狭になってきたし──」
一同:(モシャモシャと朝ごはんを食べてて(プレイヤーはお菓子を食べてて)聞いてない)
ヴァイス:「……フウゲツさん、さあどうぞ」
レイチェル:「『さあどうぞ』でどうする」
シュリ:「アンタがリーダーでしょーが、アンタが」
GM:(話、聞いてたのか……(苦笑))
ヴァイス:「だって、話持ってきたのフウゲツさんじゃん」
フウゲツ:「新参者の身分で悪いんですけれども、今回お願いがありましてですね──」
シュリ:「よろこんで」
フウゲツ:「え、いや、あの……」
ユリア:「『皆まで言うな』れすね」
フウゲツ:「えっと、今回自警団用の新しい寮を作ろうという話になりまして。街の北の方に候補地があるんですけど、オバケが出るらしいんです。で、そこを探検しにいこうというステキな企画があるんですよ」
シュリ:「えー、そんなコワーイ」
一同:(脱力)
シュリ:「──なんてあたしが言うと思ったら大間違いよ」
一同:(リアクションに困っている)
シュリ:「………………。(気を取り直して)フウゲツさんもそこに住むの?」
フウゲツ:「最終的にはそうなると思います」
シュリ:「そっか……。(みんなを見て)……どうする? いく?」
ユリア:「おもしろそうれす」
レイチェル:(さりげなく部屋を出ていこうとしている)
ヴァイス:……なぜ?
GM:レイチェルはオバケが怖いんだよね。
シュリ:「じゃ、とりあえずみんながんばって」
ヴァイス:「いかないの? ……なんで?」
シュリ:(意味深な笑顔)
GM:まあ、PCは全員いくとして。
シュリ:えええええええ〜!!!
フウゲツ:早くいかないと、いい部屋ゲットできないですよ。
GM:つーか、話に参加できないぞ(本音)。
シュリ:……いく。がんばりまーす。
ヴァイス:あ、でもさ、寮ができると砦がからっぽになるんじゃ。
シュリ:砦には交代で寝泊まりすればいいって。宿直ってかんじで。あくまで今回は、『寮』をつくるんでしょ?
ヴァイス:そうか。……ま、これからまた人が増えるかもしれないし、宿泊施設をちゃんとしておくのは大事なことだ。
GM:街の中にお化け屋敷があるってことがまず問題だしね。
ヴァイス:ホントに、何でそんなものが今まで放置されてたんだ?
フウゲツ:常識的に考えたら……オバケなんかじゃなくて、誰かがこっそり住み着いているとしか考えられないんだが。
シュリ:確かにMONDの世界ではオバケとかモンスターってのは存在しないから……。
ヴァイス:そうなの?
GM:(認めたつもりはないんだけどね。ま、今回の『青編』に限って言えば<モンスター>はでないよ、きっと)
シュリ:「……でもさ、夜いくことないんじゃない?」
ヴァイス:「雰囲気作りする必要ないだろ(笑)」
フウゲツ:「今からいってみましょう。今日の仕事はそれってことで」
ヴァイス:他に仕事は?
GM:猫探しぐらいかな。
ヴァイス:それはスリーアイに頼もう。
GM:分かった。じゃあ、スリーアイは屋敷探索部隊の候補から外すよ。
ヴァイス:なんでホントにいくんだー!(笑) スリーアイもイヤだったら断っていいんだぞ?
シュリ:実はスリーアイってすごーく猫好きなのかも。