<真なるアルカディア>を目指して旅を続けるレプス04小隊は、塩湖にて<メネトゥ>の大軍と遭遇した。
そこへ、巨大な地震が。
ヴァンダイク:「来るぞ!」
ビオ:来るな〜!
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GM:ものの数秒だと思うけど。
リトナ:間に合うかな……。キュアのリュックから出て、アリアに飛び移る。
アリア:あたし、空に浮かんでるんだけど。
リトナ:ジャンプして、足にしがみつく。で、バリバリバリ……。
アリア:いたそー……。
ビオ:電車の吊り革をつかむようなかんじで、アリアの足をつかむ。
アリア:や〜め〜て〜。
ゴ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッッ!!!
GM:地面に足をついてる人は、『技』で判定を。バランス感覚だから『敏捷性』かな。
ドモ・ルール:<メネトゥ>軍は?
GM:そりゃ大変なことになっている。騎馬隊もいたし。
地面がひび割れ、水が流れ込む。赤茶けた地面が露出し、それがまた砕け、宙に舞う。
ヴァンダイク:そして軍隊は水に押し流されて地面の底に。
リトナ:……そんなに水あったっけ……?
GM:ないよ。でも地面の亀裂に落ちていく兵士もいるだろうね。
リトナ:そしてモーゼ登場。
ビオ:湖に割られながら。
キュア:どんなモーゼなんだか。
GM:さてビオさん……股間が熱いよ。
ビオ:熱いか……<竜玉>を取り出すぞ。
GM:あ、分かってくれた。
リトナ:今のはオレでも分かったぞ。
キュア:私も分かった。
GM:あんたには聞いてないっス。
キュア:あうう〜!
ビオ:なんてことを(笑)。
GM:ちょっといぢめてみました(笑)。
ビオ:で、<竜玉>はどんなかんじなんだ?
GM:眩しい光を放っている。脈打ちながら。
ビオ:「おい、これ見ろ! これ見ろ!」
アリア:(見下ろして)「なに?」
ビオ:「あっちぃ! うお、あっちぃぞぉ! ──ほい!」(アリアにパス)
アリア:「え? え? え?」
ヴァンダイク:……ビオは火に強いはずなのに、熱には弱いのかね?
リトナ:手のひらの皮膚はそんなに厚くないのかも。
アリア:「あっつーい! ──キュア、パス!」
キュア:「わ、私ぃ!?」
GM:キュアの方に投げた瞬間──
<竜玉>は一際強い光を放ち、巨大な<光の竜>と化した。
GM:どんな願いも3つだけ叶えてやろう──とは言わない。
アリア:……なんだ、残念〜。
リトナ:しかも今、「3つも叶うんだ」ってちょっとうれしかったのに。
<竜>は、荒れ狂ったように空中をのたうちまわった。
そして口に『光』を収束させ──放たれた『光』の帯が、<メネトゥ>軍をなぎ払った。
──オオオオオオオオオオオオオオ……
GM:大爆発大炎上。
一同:うおおおおお……。
GM:衝撃波が来るから耐えてね。
一同:うおおおおお!?
リトナ:爪たてていい?
アリア:ダメ〜! ──っていうか、まだ足にしがみついてたの〜?
リトナ:飛ばされたくないもん。
アリア:魔法の『障壁』張るから。
リトナ:それなら大丈夫かな?
アリア:……効果範囲、あたしにだけだけど。
ビオ:俺は地面に伏せる。
ヴァンダイク:ワシはどうしよう。
ラグランジェ:……ボクがヴァンダイクさんの分まで『防壁』張ります。
ヴァンダイク:おお、そういえば彼は魔法剣士だった。
GM:(そろそろドモ・ルールのプレイヤーが外れる頃だな。てことは、ここらでスティールの意識を戻しておかないと……)
キュア:なら、私がスティールの分まで『防御結界』を──
GM:飛ばされるスティール(ドモ・ルール)。ヒュウウウウウウウ……ごろごろごろごろ……
キュア:スティールの分は私が──
GM:ごろごろごろ……。地面を転がるスティール。
キュア:……もういい。
GM:だってそろそろドモさんタイムリミットだもん。
リトナ:全身傷だらけだね。
アリア:塩水で消毒されるからダイジョウブ。
リトナ:しみるってば。傷に塩を擦り込むってやつだ。
GM:そしてドモ・ルールは再びフリーズ。
ドモ・ルール:うむむ、そうか……。──<メネトゥ>軍はどうなった?
GM:光と熱が収まった後には、赤茶けた大地が広がるのみ。地平線を埋め尽くしていた軍隊の姿は、ない。
キュア:うわぉ……。
GM:そして<光の竜>は、一声鳴くと西南の方へ飛び去っていった。
アリア:西南……あっちに、何があるんだろう……。
キュア:<真なるアルカディア>じゃないの? 今までは漠然と西だったけど、今度は西南……。
スティール:(空を見上げて)「<卵>が孵った……。<ヴリトラ>……」
キュア:「ドモ、アナタ何か知ってるの?」
スティール:(ドモ・ルールによる精神操作が解けて)「あれ、キュア様……? ……ここ、どこです?」
キュア:「スティール……? ドモの精神操作が解けた……?」
スティール:(指輪に気づいて)「はっ、左手の薬指に指輪がッ!」
アリア:いつの間にそんな意味深な場所に(笑)。
スティール:(ドキドキしながら)「キ、キュア様、これは……。微かにですが、キュア様にはめていただいた記憶が……」
キュア:「持ち主は私じゃないし」
スティール:「がーん……」
キュア:「てゆーかスティール、<ヴリトラ>って何?」
スティール:「<ヴリトラ>は……<ヴリトラ>です」
アリア:<ヴリトラ>ってね……(コロコロ)99(ファンブル)。
リトナ:とんでもないこと口走るんだ(笑)。
アリア:<ヴリトラ>ってね……(以下強制削除)。
リトナ:……さすがにそれは違うと思う。
アリア:だって……。
スティール:「<ヴリトラ>は混沌。純粋な<力>の結晶。そして……<楽園>への手掛かり」
キュア:「てことは、アレを追えば……たどりつける?」
ビオ:「よし、いこう『10食』!」
スティール:(ビオに気づいて)「出たな赤トカゲ!」
キュア:「ケンカしたらクビだから」
スティール:「………………」
リトナ:「やあやあ我こそは……」
キュア:「リトナも遊ばない」
アリア:「ビオもスティールも扱いやすくていいね」
キュア:「確かに……」
アリア:「では、西南に向かいましょー!」