ACT10.0[眩暈]01

 <真なるアルカディア>を目指して旅を続けるレプス04小隊は、塩湖にて<メネトゥ>の大軍と遭遇した。

 そこへ、巨大な地震が。
 

ヴァンダイク:「来るぞ!」

ビオ:来るな〜!



リトナ:地震が来るまで、何秒ぐらい?

GM:ものの数秒だと思うけど。

リトナ:間に合うかな……。キュアのリュックから出て、アリアに飛び移る。

アリア:あたし、空に浮かんでるんだけど。

リトナ:ジャンプして、足にしがみつく。で、バリバリバリ……。

アリア:いたそー……。

ビオ:電車の吊り革をつかむようなかんじで、アリアの足をつかむ。

アリア:や〜め〜て〜。
 

 ゴ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッッ!!!
 

GM:地面に足をついてる人は、『技』で判定を。バランス感覚だから『敏捷性』かな。

ドモ・ルール:<メネトゥ>軍は?

GM:そりゃ大変なことになっている。騎馬隊もいたし。
 

 地面がひび割れ、水が流れ込む。赤茶けた地面が露出し、それがまた砕け、宙に舞う。
 

ヴァンダイク:そして軍隊は水に押し流されて地面の底に。

リトナ:……そんなに水あったっけ……?

GM:ないよ。でも地面の亀裂に落ちていく兵士もいるだろうね。

リトナ:そしてモーゼ登場。

ビオ:湖に割られながら。

キュア:どんなモーゼなんだか。

GM:さてビオさん……股間が熱いよ。

ビオ:熱いか……<竜玉>を取り出すぞ。

GM:あ、分かってくれた。

リトナ:今のはオレでも分かったぞ。

キュア:私も分かった。

GM:あんたには聞いてないっス。

キュア:あうう〜!

ビオ:なんてことを(笑)。

GM:ちょっといぢめてみました(笑)。

ビオ:で、<竜玉>はどんなかんじなんだ?

GM:眩しい光を放っている。脈打ちながら。

ビオ:「おい、これ見ろ! これ見ろ!」

アリア:(見下ろして)「なに?」

ビオ:「あっちぃ! うお、あっちぃぞぉ! ──ほい!」(アリアにパス)

アリア:「え? え? え?」

ヴァンダイク:……ビオは火に強いはずなのに、熱には弱いのかね?

リトナ:手のひらの皮膚はそんなに厚くないのかも。

アリア:「あっつーい! ──キュア、パス!」

キュア:「わ、私ぃ!?」

GM:キュアの方に投げた瞬間──
 

 <竜玉>は一際強い光を放ち、巨大な<光の竜>と化した。
 

GM:どんな願いも3つだけ叶えてやろう──とは言わない。

アリア:……なんだ、残念〜。

リトナ:しかも今、「3つも叶うんだ」ってちょっとうれしかったのに。
 

 <竜>は、荒れ狂ったように空中をのたうちまわった。

 そして口に『光』を収束させ──放たれた『光』の帯が、<メネトゥ>軍をなぎ払った。
 

 ──オオオオオオオオオオオオオオ……
 

GM:大爆発大炎上。

一同:うおおおおお……。

GM:衝撃波が来るから耐えてね。

一同:うおおおおお!?

リトナ:爪たてていい?

アリア:ダメ〜! ──っていうか、まだ足にしがみついてたの〜?

リトナ:飛ばされたくないもん。

アリア:魔法の『障壁』張るから。

リトナ:それなら大丈夫かな?

アリア:……効果範囲、あたしにだけだけど。

ビオ:俺は地面に伏せる。

ヴァンダイク:ワシはどうしよう。

ラグランジェ:……ボクがヴァンダイクさんの分まで『防壁』張ります。

ヴァンダイク:おお、そういえば彼は魔法剣士だった。

GM:(そろそろドモ・ルールのプレイヤーが外れる頃だな。てことは、ここらでスティールの意識を戻しておかないと……)

キュア:なら、私がスティールの分まで『防御結界』を──

GM:飛ばされるスティール(ドモ・ルール)。ヒュウウウウウウウ……ごろごろごろごろ……

キュア:スティールの分は私が──

GM:ごろごろごろ……。地面を転がるスティール。

キュア:……もういい。

GM:だってそろそろドモさんタイムリミットだもん。

リトナ:全身傷だらけだね。

アリア:塩水で消毒されるからダイジョウブ。

リトナ:しみるってば。傷に塩を擦り込むってやつだ。

GM:そしてドモ・ルールは再びフリーズ。

ドモ・ルール:うむむ、そうか……。──<メネトゥ>軍はどうなった?

GM:光と熱が収まった後には、赤茶けた大地が広がるのみ。地平線を埋め尽くしていた軍隊の姿は、ない。

キュア:うわぉ……。

GM:そして<光の竜>は、一声鳴くと西南の方へ飛び去っていった。

アリア:西南……あっちに、何があるんだろう……。

キュア:<真なるアルカディア>じゃないの? 今までは漠然と西だったけど、今度は西南……。

スティール:(空を見上げて)「<卵>が孵った……。<ヴリトラ>……」

キュア:「ドモ、アナタ何か知ってるの?」

スティール:(ドモ・ルールによる精神操作が解けて)「あれ、キュア様……? ……ここ、どこです?」

キュア:「スティール……? ドモの精神操作が解けた……?」

スティール:(指輪に気づいて)「はっ、左手の薬指に指輪がッ!」

アリア:いつの間にそんな意味深な場所に(笑)。

スティール:(ドキドキしながら)「キ、キュア様、これは……。微かにですが、キュア様にはめていただいた記憶が……」

キュア:「持ち主は私じゃないし」

スティール:「がーん……」

キュア:「てゆーかスティール、<ヴリトラ>って何?」

スティール:「<ヴリトラ>は……<ヴリトラ>です」

アリア:<ヴリトラ>ってね……(コロコロ)99(ファンブル)

リトナ:とんでもないこと口走るんだ(笑)。

アリア:<ヴリトラ>ってね……(以下強制削除)

リトナ:……さすがにそれは違うと思う。

アリア:だって……。

スティール:「<ヴリトラ>は混沌。純粋な<力>の結晶。そして……<楽園>への手掛かり」

キュア:「てことは、アレを追えば……たどりつける?」

ビオ:「よし、いこう『10食』!」

スティール:(ビオに気づいて)「出たな赤トカゲ!」

キュア:「ケンカしたらクビだから」

スティール:「………………」

リトナ:「やあやあ我こそは……」

キュア:「リトナも遊ばない」

アリア:「ビオもスティールも扱いやすくていいね」

キュア:「確かに……」

アリア:「では、西南に向かいましょー!」



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