ACT8.0[越境]01

GM:リトナがね……今回から朝に判定して、ファンブル振ったらその日は一日ただの猫、ってのいうのをやりたいと言っているのだが。

ビオ:それは……ものすごく危険なんじゃねーか?

GM:俺もそう思う。彼よくファンブル振るからね。──てことで、リトナのプレイヤーが遅刻しているので、今日一日(ゲーム内時間)リトナはただの猫です(笑)。

アリア:なんか……マトモな人がいなくなってしまったね……。

キュア:ラグランジェは?

ヴァンダイク:彼は……『アレ』がすごいからね。

キュア:……『アレ』ってなに?

ヴァンダイク:ん? ……『剣技』に決まっているではないか。

キュア:あ……そう。



GM:今回ドモ・ルール(のプレイヤー)が復活してしまったんで、キュアの身体にドモとキュア二つの心が宿ってるという状態なのだ。

アリア:ドモ・ルール用の新しい身体(死体でも可)を見つけたらいいんじゃないの?

GM:それだとおもしろくない。

キュア:あ、そういう理由なの。……それに、そうすると私がみんなについていく理由がなくなる。

ビオ:キュアがついて来る理由なんて……今もねえじゃねーか。

ドモ・ルール:それに、ドモの意識を一時的とはいえ乗っ取ったヤツだ。生かしておくのは危険だ。

GM:そうかなぁ……。ドモの方が危険(思想の持ち主)だと思うぞー。キュアの方がアリアを守ってくれてるし。

アリア:そうなんだよねー。あたしがいつの間にか、てなずけてしまったってこと?

GM:条件反射みたい。

ヴァンダイク:奴隷根性かもしれん。

アリア:じゃあ……結局どうするの?

GM:キュアが意識を取り戻してるということを知ってるのはリトナだけだからねー。アリアは何となく感づいてるみたいだけど……。──決定的にキュアのことがバレるまでは、キュアのことをドモだと思ったまま旅を続けるしかないね。

ドモ・ルール:こちらとしてはどうすればいいんだ?

GM:適当にキュアの頭の中でチャチャ入れといて(笑)。場合によってはキュアの身体を支配してもいいし。

ドモ・ルール:分かった。……そして身体を乗っ取ったときが、キュアが死ぬときだ。胸にナイフを突き立ててやる。

アリア:……そういうことするんだ……。

ドモ・ルール:こちらは死体でも構わないからな。

GM:(さすがドモ……)──じゃ、話を始めるよー。

GM:レプス04小隊は、西への旅を続けている。

ヴァンダイク:「いよいよ国境か」

ラグランジェ:(地図を見て)「そうですね……」

アリア:「いよいよ敵国かぁ……」

ドモ・ルール:(アリアの服を見て)スゴイ服だな。かがんだら胸が見えてしまいそうだぞ。

アリア:そういうのに興味がある人いないから、このパーティー。

キュア:ラグランジェは?

アリア:彼はほら、『ホモセンサー』だから。

GM:うわー、『クロヌシ一味』にされてしまったー!

ビオ:『一味』って……。

ヴァンダイク:クロヌシとは義兄弟かも。……フンドシを交換したね。

GM&ビオ:やめてくれ〜!

アリア:ではそういうことで。西へ向かって歩きましょ〜!

ビオ:相変わらず偉そうなヤツだ。

アリア:えへへ。

ドモ・ルール:この女(キュア)のステータスをちゃんと把握しておかんといかんな。……まあ、死んだら死んだでいいんだが。

キュア:その必要はないんじゃないかな? 力仕事(=前線に立つ危ないコト)はビオさんがやってくれるから。

ビオ:力仕事だぁ? 俺は雑用じゃねーぞ?

キュア:雑用だなんて言ってない。ちゃんと敬意を払って「ビオさんスゴイ」と言ってるわけだし。

ビオ:敬意は、もっと目に見える形で示してもらわねえとなぁ。

キュア:???

GM:暗に食い物よこせと言ってるワケだ(笑)。

キュア:なるほど……。

GM:んじゃ……サイコロを1個振って、値を半分にするのです。

ヴァンダイク:(コロコロ)6だから、3。

GM:では<幸運の谷>を越えてから3日が過ぎた。食料を3日分減らすのです。

ビオ:8日分残ってたから……あと5日分か。

GM:目の前に見えてくる国境の砦。そしてその手前で二つに分かれ、南の方にのびている道。前回出てきたビーノ君と難民たちは、ここを南に進んでいったワケだ。君たちはこのまま砦を越えて西へ進むことになる。

一同:ふむふむ。

GM:で……少し前、<国境軍>は<連合国軍>との戦いに破れ、国境を突破されてしまっている(ACT6.0参照)。生き残った兵士たちで何とか持ち直し……援軍がこちらに向かってはいるのだけどね。彼らが到着するまでは<国境軍>は人手がかなり足りない。しかも一晩中見張りとか、かなりムチャしてるからお疲れ気味だ。

ドモ・ルール:食料もらえるなら手伝ってもいいんじゃないか?

GM:そう言ってもらえるなら話は早い。見張りとか手伝ってちょ。

ヴァンダイク:抱っこしてチュ♪

キュア:は?

ヴァンダイク:今回から敬礼の仕方が変わったので。顎の下に手をそえて、投げキッス。「黒炎隊長に敬礼──チュ♪」(三○祭のポーズを想像してください)

キュア:イヤすぎる〜!
 

 一行は砦を守る<国境軍>の隊長(代理)に会い、話をつけることにした。
 

アリア:「──というワケで、食料さえ何とかしていだだけるなら、手伝いますよ」

国境軍隊長:「それはありがたい、是非、お願いします。もちろん食料はこちらで用意しますんで」

ビオ:「援軍が着くまでどのくらいかかるんだ?」

国境軍隊長:「3〜4日といったところでしょうね」

アリア:「じゃあその間、馬車馬のように働かせてもらいますッ!」

GM:うむ。──んじゃここで、<帝国>とその周辺の国について説明しておこう。(地図を描いて)ここが国境ね。で、ここから西には砂漠が広がっている。砂漠の国だね。更に北と西にも国がある。
 

 砂漠の王国<夕闇のメネトゥ>

 氷の王国<夜更けのドゥリクス>

 山岳の王国<黎明のヴィエイユ>

アリア:この三国と<帝国>がバトルしてるのね。

GM:そゆこと。

ビオ:以前聞いた<氷の大河>ってのは……

GM:<ドゥリクス>にある。

ビオ:じゃああのまま北に向かっていても、やはり敵国だったんだな。

GM:(<氷の大河>は)<ドゥリクス>の領土だってだけで、ほとんど人は住んでないらしいけどね。
 

 ということで、砦に滞在することになったレプス04小隊。とりあえず、見張りをすることに。
 

キュア:やっぱ……二人一組だよね?

ヴァンダイク:うむ。ではあみだで決めよう。
 

 アリア・キュア・ビオ・ヴァンダイク・ラグランジェに<国境軍>の兵士を加えた6人であみだくじをした結果……
 

アリア:ホモコンビ〜!

GM:ホモって言うな〜! ……つーか、またヴァンダイクとラグランジェのコンビか。

ヴァンダイク:運命なのだね。

キュア:そして私とアリア、ビオさんと兵士か。

アリア:いつもと変わんないねー。──じゃ、ホモたち、あとよろしく〜。



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