プロダクションノート:ぺけ

もともと『XX(ぺけぺけ)シリーズ』は「プレイヤーに持ち回りでGMやってもらって、Mogがラクしよう」という目論見で企画してたモノでした。
と、そこへ南国髭将軍のお別れ会をしようという話が持ち上がり(1998年6月)、『XX』は形を変え実現することになったのです。
 
 
XX1[詩人とだけ言っておこう]のはなし
髭将軍が『MOND』に参加するなら、演じるキャラはオペリオでなくてはならないのは羞恥の、もとい周知の事実。
てーことで(本文にもあったように)「謎のディスクからオペリオがでてくる。あとは未定」という単純明快(とすら言えない)シナリオを組み、本番となりました。
「夢オチ」(オペリオディスクが見せた幻)だったというオチだけは最初から決めていたので、プレイヤーに何されてもアセリはしませんでしたが、アルバスの不可解な(普通に考えればマトモな)言動は最後まで謎でした。
さすがアルバス……あんな変化球で攻めてくるとは……。
この話のおかげで、アルバスに「ある設定」が加わりました。物語を根底から変えてしまう「設定」が。
やっぱり物語はなまものです。
 
オペリオは……というか南国髭将軍は……サスガです。ひとりで笑いどころをかっさらっていきました。
扉絵も、髭将軍本人です。
 
 
XX2[サリガニ物語]のはなし
「なんかXXのネタないかな」とゼナとユンケ・ガンバのプレイヤーに話を振ったところ、「ザリガニならぬサリガニというシャレを思いついた」と言われました。
「なるほど……サリガニねえ……」
と、ここでふとひらめいた。ちょっと前に「グループSNE」の「ウサギのリプレイ」を読んでいたGMは「動物モノもアリだな」……と思ったのです。
よって今回のシナリオは「アルバスの魔法によっていろんな動物に封印されるPCたち。元に戻るために薬の材料を探す」というもの。
失敗したのは、エノクやリルルに『事情』を説明して協力してもらう、という方向に話を持っていってしまったこと。
自分たちが動物になってしまったことを知られてしまっては、話のおもしろさが半減してしまうからです。
「いかに自分たちの力で解決するか」がこのテの話の醍醐味でしょう。

最後の『大ハマリ』は自分でもビックリしました。「夢オチ」は前回使ったんで、なんとか話にケリをつけなければ……だったのです。
タモリと加藤チャゲは、もーどうしようもありませんでした。
彼らはまだ、エスペルプレーナにいるはずです。

扉絵は……まあ、ああいうのもアリかな、なんて。ちょっとレトロなかんじ。
 
 
XX3[あなたが寝てる間に…]のはなし
XX2とXX3を行ったのは1999年3月。
当初『アヴァロン編』はもっと後にやる予定でした。
が、XXやることになったんで、ちょっとフライングで話を挿入。
結果「FFVIIIだよ、それじゃ」と言われてしまいました。確かにアレも「過去を見る」話。言われることは分かってたんですが……やっちゃいました。
 
本来XXは「ただの笑い話」のはずだったんですが、思った以上にリプレイ本編とリンクする形になりました。
「なぜあのような事件が起きたのか」全然説明されないままXXは終わってますが、ちゃんと理由はあります。
物語が終わりをむかえたとき、謎は解けるでしょう。

扉絵は、セッションで使ってる『コマ』をスキャンしたものです。
ああいうコマが、キャラクターの数だけ作ってあります。機会があれば、そのうちお披露目したいです。
 
 
これでXXシリーズはおしまいです。
もし次があるとしたら、新XXとか続XXとかニューXXとかXXZとかになるのでしょう。


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