プロダクションノート:10

今回は情報都市ということで、ちょっと頭を使う話になりました。『BOOK』と、資料探しです。

ややこしい設定の『BOOK』ですが、実はGMが見た夢が元になっています。
「雑誌のグラビアのお姉さんが、ページをちぎった人たちと同時にデートする」といったような内容でした。
本当は「ハガイの人生を追体験する」などといった『BOOK』にからんだシナリオを組んでいたのですが、時間がなかったので大幅カット。
あっさりとゴーヴァの正体判明となってしまいました。

で、そのゴーヴァですが……設定したときから次女が中に入っていることは決まっていました。ゴーヴァが破壊された時点で中身のルーベルと選手交代……のつもりでしたが、思った以上にプレイヤーがゴーヴァを気に入ったようなので、ルーベルはNPCになりそうです。

シナリオの都合で目的を達成できない話は、プレイヤーにとってはイヤなものです(TRPGでは反則かも)。
目的を達成しても自分にとばっちりがくる話も、イヤでしょう。
どっちを選択してもマイナスである――そういう選択をプレイヤーにせまるのが好きなので、第一部のころからそのような場面を多く作ってきました。「プレイヤーに真剣に悩んでほしい」というのがあるからです。
もちろんプレイヤーたちはハッピーエンドを目指してがんばってるワケですから、それ以外の選択肢を模索していきます。
例えば今回の話では「ゴーヴァ破壊」か「ゼナの肉体崩壊」か、という選択肢です。
ゼナはゴーヴァを直す方を選びました。
(後から見てみると、GMの都合でゼナの「がんばって直す」という努力を無視してしまっています。「今にも壊れそう→力の発動」ではなく、「完全に修理したのに動かない→力の発動」にした方がよかったかも、とちょっと後悔)
今後、ゼナには肉体的に大きなペナルティが付いてくることになります。(人差し指がないから銃が撃てないetc)

「sometime somewhere」は小田和正のアルバム名から。
「傷あとをたどれば」は小松美歩の曲から、です。


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