MOND REPLAYV


chapter22

[楽園(LAKuEN)]

メルカバー編

そこにあるのが未来だから
遥か遠い あの記憶を抜け僕らはどこへ行くのか

GM:アールマティが浮かんでいるのはここ。『マナ・ライ』の交わるところで、なぜか直径30kmぐらいのクレーターがあるところ。その上空に浮かんでいる。

アールマティ現在地

サリース:クレーター……? 何かが落ちた跡?

GM:んで、そのアールマティからゴウゥ……っと、エスペルプレーナ2は空に舞った。

一同:ををを〜!(感嘆)

GM:亀の甲羅の中から、中身が出てきたようなものだ。

一同:をうう……(ちょっとテンション下がる)。

GM:と同時に…………アールマティが地上に落下していく(笑)。

サリース:ちょっとちょっと……?

カリストパラス:『アールマティ、状況を報告せよ!』

エノク(通信機):『補助機関が作動を……いえ、作動はしてるのですが、浮力が足りません!』

GM:ひゅうううううう……

サリース:どーするの!?

GM:うううううううう……

リューセ:あそこにはアルバスのお姉さんもいるのにィ〜。

GM:うううううううう……

オードー:エスペル2で下から支えたらどうだべ!?

GM:うううううううう……

ゼナ:でもあんな大きなモノ、支えきれるかどうか……。

マフィ:ロボットに変形して支えよう!(←ムリです)

ガンバ:地上に落ちるまでの間に破壊してしまえばいいだわさ!(←ダメです)

トパーズ:あ〜もうどうすればいいのよォー!
 

 どごおおおおおおおおおん! ずずずずず……
 

GM:などと言ってる間に落ちてしまった。

トパーズ:ががーん……。……まぢ?

サリース:あ〜あ……。

ゼナ:「先生! 先生! ……ダメです、応答ありません」

リューセ:着陸して、無事かどうか確かめないと……。

シェオール:了解。着陸体勢に入る。

サリース:どう考えても無事じゃないと思うけどね……。

リューセ:ほえ〜。じゃ、お墓をつくりましょう〜。

サリース:それは気が早すぎ(笑)。

GM:高度を下げていってると……リューセ、レーダーに反応がある。

リューセ:ほえ? ……何も見えないよ?

GM:反応があった方向に……地面から生えるようにして、巨人──『クラヴィーケップス』が十数匹、姿を現す。トールで戦ったヤツよりかなり大きいね。

シェオール:くそ、こんなときに……。

GM:あちこち溶けたり崩れたりした身体をひきずりながら、わらわらとエスペルプレーナ2に襲いかかってくるぞ。

ガンバ:回避運動、急ぐだわさ! ……なーんて言ってみる。

カリストパラス:『衝撃波、きます!』
 

 ズズズ……ンッッ!
 

ゴーヴァ:こいつらを倒すのが先だな。

マフィ:エスペルプレーナ2の武器って、どんなのがあるの?

GM:いろいろ。高出力レーザー砲、マイクロレーザー砲、スプレットカノン、レールガンにミサイル。それから量子力弾。ビームラムにバリア。レーザー兵器から実弾まで、各種取り揃えております。

サリース:トールでやっと勝てた巨人が十数体……勝てるの?

マフィ:でもさ、エスペルプレーナ2は大きさ10倍だよ? 楽勝楽勝♪

リューセ:「船長、ご命令を〜」

ガンバ:「あ〜ん、やっちゃえば〜?」

リューセ:てことで、てきとーにいろいろ発射してみます〜。

GM:あ、アバウトだな……。
 

 エスペルプレーナ2の火力はすさまじかった。

 巨大なクラヴィーケップスの肉を焼き、骨を砕き、次々と消し去っていく。
 

GM:その火力のほとんどを使うことなく、クラヴィーケップスは哀しい断末魔を残して、全て倒された。

サリース:あは♪ つよーい……。

GM:んで……上空にヒュプノスがふよふよと浮かんでいる。

一同:出たな……。

ヒュプノス:『この世に生をうけ、そして死んでいった“我らが子”よ……。生きることを失った、哀しき子供たちよ……。やすらぎの死をその腕<かいな>に……』

GM:何かをブツブツいいながら、エスペル2の甲板に降り立つ。

マフィ:主砲旋回。目標、ヒュプノス。

GM:そんなことしたら『船』壊れちゃうぞ。

シェオール:仕方ないな。直接、バトルにいくか。

GM:どういうメンバーでいく?

シェオール:俺、ゴーヴァ、オードーは絶対だろ。あとは……補助魔法がかけられるヤツ。

トパーズ:あたしとマフィもいく。

ユナ:回復役としていく。

サリース:あたしは残る。リルルとかにゾンビが襲ってくるかもしれないし……それに、ヒュプノスには、かないそうにないし。

ビッケ:では私も残ろう。

サリース:え〜、いつも見張られてるのォ……?

ビッケ:そう、言ったはずだ。

ガンバ:わたい、いく。

ゼナ:ボクもいきます。ちょっとは役に立つと思うし。

GM:では、甲板に出た。風に髪とマントをゆらし、ヒュプノスがゆら〜っと立っている。

サリース:相変わらず生気のないヤツねー……。

ヒュプノス:『来たか……愚かなるヒーメルの末裔たち。──神であるオファニエルを殺し、その身体を辱めただけに飽き足らず、その血肉を用いさらなる欲望を満たした罪深き者よ』
 

 ヒュプノスの瞳に、鬼火のような炎が宿る。
 

ヒュプノス:『──今こそ女神復活のとき。女神は再び蘇り、ネフィリムは女神とともにある。母と子の楽園に卑しき知恵をもつ蛇はいらぬ。……全てを捧げ、後悔とともに塵<チリ>となるがいい!』



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