そもそもの始まりは、『イシュタル』での事件だった。
アルバス=ファルバティスとの出会い。
エスペルプレーナの強奪。
アルバス:「オレとの出会いは『事件』なのか?」
サリース:「エスペルプレーナを『強奪』した覚えはないわ。『取り戻した』のよ」
『イルダーナ』でのリルルとの出会い。
ことわざ四天王の塔での(意味のない)戦い。
ジャッハの死。
ゼナ:「はああ……。第一印象最悪……」
リューセ:「まあこれからガンバれば、姫も振り向いてくれるわよ」
サリース:「ねえ、誰か忘れてない?」
アルバス:「気のせいだろ」(即答)
GM:「それはオレンジの髪のサイボーグのことかな?(笑)」
『アガートラーム』での、ウェンディとサリースの再会。
ブラックマーケットの崩壊。
『クーア』の入手。
ウェンディ:「あのときは助かりました。……あのときだけは」
アルバス:「ブラマーが壊滅したのはオレたちのせいじゃないぞ。地震のせいだ」
GM:「でも世間では君たちのせいということになってる、らしい」
サリース:「迷惑な話ね」
リューセ:「ちなみに『クーア』は私が持ってます」
ユンケ・ガンバ:「「サリースのあそこは──」」
サリース:「言うなー!」
『パラスアテナ』での、ことわざ教集会場襲撃。
『鉄の棺桶』への強制収容。
そして脱出。
アルバス:「軍隊というワリには、イイトコだったよな」
サリース:「それはアンタだけ。あたしらはオッサンの夜のお相手で大変だったんだから」
アルバス:「お前は嬉しかったんだろ?」
サリース:「美形じゃなかったのよッッ!」
ゼナ:「ゴーヴァ……」
リューセ:「そーいや女王様ごっこなんかしちゃった気が……」
『モト』での奴隷生活。
ことわざ教総本山での戦い。
メフィストフェレス転換法の発動。
リューセ:「シモーヌさんにはお世話になったね」
ゼナ:「父さんには逃げられちゃったし」
サリース:「『クーア』も取られちゃったし」
GM:「変な魔法かけられるし、ね」
ゼナとリルルの2人だけの冒険。
『ヒーメル』の秘密。
そして悲しい結末──
その後、アルバスたちも意識を取り戻し、体力も何とか回復した。
旅立ちのときが来たのだ──
リューセ:「ねえねえ、潜地艦の上の十字架がどうこうって話はどうなったの?」
GM:「んー、君らがどうこうできるレベルの話ではないし、モタモタしてたら逆に疑いをかけられる恐れもある。だから死体の処理はモトの人たちにまかせて、さっさとトンズラした方がいいだろうということになったワケさね」
サリース:「そーなの?」
GM:「おう。で、エスペルプレーナを修理するには『水上都市トール』に行くのがいいだろうとのこと。トールには造船用のドックがたくさんあるからね」
ゼナ:「自分たちで修理することはできない?」
GM:「カリストパラスが壊れちゃったぐらいだからねー。ちょっとムリだろー。だましだまし走らせるのが精一杯かな」
サリース:「その街に行くしかなさそうね。ならさっさと行きましょ」
ゼナ:「途中で故障したら、沈むのかな?」
GM:「水上都市と言っても、臨海都市みたいなものだから。橋でつながってる」
アルバス:「一応海の上にあることはあるんだな。内海? 外海?」
GM:「内海、ですな」
ゼナ:「橋があるなら、沈む心配はとりあえずない、よね?」
アルバス:「そんときゃそんときだろ」
サリース:「……自分は一番に逃げるくせに……」
アルバス:「当然だ。オレを誰だと思っている」
GM:「あと『メフィストフェレス転換法』のことも忘れないよーに」
ゼナ:「……何だっけ、それ」
GM:「ことわざ教祖フクライにかけられた魔法。と言っても体に特に異常はない──今のところ」
リューセ:「今のところ……? そのへんはさらっと聞き流した方がいいのかな?」
GM:「そうだねェ。どういった魔法なのかは、分からないし。差し当たって体に異常も見られないし」
リューセ:「そのへんも聞き流した方がいいの……かな?」
ゼナ:「思いっきり体調崩しましたけどね……。あの魔法のせいで……」
サリース:「カリストパラスは何か知らない?」
GM:「カリストパラスは壊れてるっしょ」
サリース:「……つまりエスペルプレーナを修理しないとその魔法のことは分からなくて、『船』を修理するにはトールに行かなくちゃいけない、と」
GM:「カリストパラスが知ってるとは限らないけどね」
アルバス:「まあいい。トールに、行こう」
ガンバ:「では、出発するだわさ!」
朝顔組は、『水上都市トール』へ向かう──