MOND REPLAYV  XX

XX1(ぺけぺけのいち)

詩人とだけ言っておこう」

オペリオビッチ=ハイドレンジャー近影

[はじめに]

 今回はセッションの雰囲気をライブ感覚でお伝えしようということで、生の会話を出来る限り再現しました。
 一部読みづらいところがございますが御了承ください。
 なお、一部意味不明な箇所がございますが、アルコールの魔力のせいなので勘弁してください。

 では、どうぞ。

 平成10年6月末日、プレイヤーGが福岡の地に降り立った。

 彼のスペイン行きが決定し、その送別会をするためである。

 飯を食いカラオケで完全燃焼したあと、MNNのメンバーはMNN福岡支部(プレイヤーPの部屋)へ向かった──
 

GM:「ずいぶん遅くなっちゃったな……。さっさと準備して始めるぞー」

一同:「おーう」
 

 てことで今回はプレイヤーGとのサヨナラ記念特別セッション。

 ゼナとユンケ・ガンバがいないが気にするな。

 んじゃ、始めるぞォー!
 

GM(キャラクターシートを配って)「ではみんなサイコロを出すのだ。ちなみに俺はサイコロを持ってきていません」

サリース:「あ、あたしも」

リューセ:「私も持ってきてないです」

アルバス:「オレが持ってるはずがない」

ウェンディ:「わたしもないんですけど……」

一同:「………………」

サリース:「……GMとして致命的なミスをしたね」

GM:「しょーがないだろ、行方不明なんだから。──じゃあ今回はサイコロによる判定はなしで、全てプレイヤーの判断で行動するということで……」

リューセ:「そういうことすると突っ走っちゃう人が何人かいると思うんだけど」

アルバス:「お、ウノがあるじゃないか。これ使うか? 0から9まであるからそれを引くことにしよう」
 

 アルバスとウェンディがカードの選別を始める。
 

プレイヤーG(『まんが日本昔話』口調で)「あか〜いあかい、あかいかめんのブイスリー……」

GM:「何を歌ってるんだ、まったく(笑)」

サリース:「あ、あたしにもお菓子ちょうだい」

アルバス:「オレ、のど飴がほしいな」

GM:「えーと、この袋に入ってたはず──あったあった。それからこれが、今回のコマです。おっきくなったぞォ」
 

 GMはPCやNPCがどんな顔や格好をしているのか分かりやすいように、ディフォルメした『コマ』を作ってくるのが恒例となっている。
 

サリース:「作ってもらってなんだけど、あたしはキャミソールがよかったな。今流行の」

GM:「キャミはリューセ」

リューセ:「ホントだ。これって自信がないと着れないんだよねェ……」

プレイヤーG:「自信がなくても着ている人をいっぱい知ってるぞ」

アルバス:「いや、自信はあるんだけど、それが中身についていってない人がいっぱいいるんだよ」

プレイヤーG:「それを言っちゃあおしまいよ」

ウェンディ:「……問題発言の嵐ですね……」

リューセ(袋を出してきて)「こっちのお菓子も食べてねェー。ビタミンのど飴とかあるから」

GM:「そいつは助かる」

プレイヤーG(せんべいをかじって)「……しっけてる」

リューセ:「気にするな!」

プレイヤーG:「今日も徹夜? 明日バスで帰らないと行けないんだよなァ……」

リューセ:「大丈夫、バスの中で眠れるって」

GM:「それに寝ないとは限らないし」

アルバス:「最近はちゃんと寝てるよな」

GM:「うんうん」

プレイヤーG:「みんな年なんだよ……。──ところで俺のキャラシー(キャラクターシート)白紙なんだけど」

GM:「もちょっと待ってな。キャラ決まってるから」

アルバス:「ウノ足りないぞー。6と7がない」

ウェンディ:「絵札(?)で代用すれば?」

サリース:「ねえGM、この非生産的な会話も録音してるの?」

GM:「おう」

サリース:「ずっとこんなかんじだったらヤだな……」

GM:「そんときゃそのまま文章に起こすさ」

プレイヤーG:「あれ、もうお菓子がないぞ」

ウェンディ:「え、それって早すぎる……」

アルバス:「まだあるだろ。──結局コンビニで何買ったんだ?」

GM:「ポッキー2つととんがりコーン、ポテチ。あとえびせん」

リューセ:「おせんべいもあるよー」

ウェンディ:「よし、これでウノはいいかな。とりあえずGMが一組、プレイヤーが一組」

アルバス(えびせんを開けながら)「えびせーん! メンソーレ!」

リューセ:「テンション高いねー」

GM:「もうすぐ1時(もちろん午前1時)だからねェ。──そんじゃあセッション始めるぞー。MOND外伝の外伝、MONDXX(ぺけぺけ)です」

GM:「話はchapter05アガートラーム編の直後。ブラマーから帰ってきて、ウェンディが仲間になった後ぐらいだ」

アルバス:「あー……(しばらく考えて)はいはい、なんとなく分かった」

サリース:「イヤな記憶しかないんだけど……」

GM:「君たちはあの後数日間この街に滞在していた。で、商業都市だから、ゼナがリルルとラブラブショッピングに行っちゃうワケだ。買っては『船』に置いて、また買いにいって──ってかんじ」

リューセ:「はいはい、好きにやってちょーだい」

GM:「そんななか、とある闇市でゼナが1枚のディスクを買ってきた」

ゼナ(演じてるのはGM)「これ、何が入っているか調べててもらえませんか?」

サリース:「そういうことは全部ゼナの仕事でしょ? 自分でやりなさいよ」

ゼナ:「でもボクは買い物に……」

サリース:「ディスク解析してから行けばいいでしょ」

GM:「……ゼナにやらせるの?」

サリース:「うん」

アルバス:「ところで今何時ぐらいなんだ?」

GM:「朝飯食ってゼナが街をひとまわりして帰ってきたから──昼前ぐらい、かな」

リューセ:「どうせならお昼ごはん食べていったら? せっかくウェンディが作ってくれるって言ってるし」

ウェンディ:「わ、わたしそんなこと一言も……」

サリース:「で、それまでの間にディスクを解析しろ、と」

アルバス:「でも行きたいって言ってるんだから、行かせてやればいいじゃないか」

リューセ:「アルバス、珍しく好意的ね……」

サリース:「アルバスのことだから、適当に言ってるだけよ、きっと」

アルバス:「反論はしないよ。ニコニコとそっちの方を見ている」

サリース:「こわい……かも……」

リューセ:「きっとディスクに興味がないだけよ」

GM:「ゼナとしては、買い物の途中でリルルと昼食を取りたいワケで……」

アルバス:「いいよ、行ってこい」

サリース:「その前にディスク解析していってねー」

ウェンディ:「だから、それじゃ堂々巡り──」

アルバス:「ディスク入れてスイッチ入れるだけだろ────ピッ!」

リューセ:「押しちゃった……」

GM:「ところがうまく再生できない。で、アルバス──ちょっと『心』で判定してみて。今日は何か調子がいい気がするから、プラス20の修正をあげよう」

アルバス:「それなら何とか……。──ウノ引くぞー、まずは十の位……って、8……」
 

 一同大笑い。
 

アルバス:「で、一の位が──あう」

一同:「なーつーもーちーかづく、はーちじゅう、はちや、べんべん♪」

GM:「プラス20で失敗するかァ!?」

アルバス:「やっぱりバカだったよ、オレ」

GM:「あと分かるのは…………リューセ、かな」

サリース:「てことは何か魔法的なものかな?」

リューセ:「プラス20していいのォ?」

GM:「そしたら目標値が106になるだろ(笑)。修正はなし!」
 

 それでもあっさり判定に成功する。
 

アルバス:「頭いいねー」

GM:「じゃあリューセは、ディスクに魔法が──封印魔法がかかってることが分かった」

アルバス:「封印魔法──聞いたことがあるぞ」

サリース:「アンタ封印士でしょーが」

GM:「アルバス、今日は調子がいいから──よくなかったけど(笑)──その封印魔法を自分で解呪できそうな気がする。修正はプラス10」

アルバス:「よーしガンバるぞ──成功!」

GM:「ならディスクの封印が解けた。そしてッッッ!」
 

 プラズマが走り、白い煙幕が辺りを覆う。そして七色の光とともに姿を現したのは──
 

一同:「………………」

プレイヤーG:「………………」
 

伝説のオペラ歌手、オペリオビッチ=ハイドレンジャーであった!!!
 
 

オペリオVer3←コレ
 


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