あたしには、『願い』がある。
たったひとつの『願い』が……
[イントロダクション/Introduction]
No.001
名前:シェオール=ロケアーシュ 性別:男 年齢:不明 クラス:剣士 備考:年齢・出身地・経歴など全て不明。シェオールも偽名と思われる。性格は冷静沈着。
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No.002
先の戦闘で死亡。データ削除。
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No.003
名前:ゴーヴァ 性別:男(人工知能) 年齢:6000歳(推定) クラス:人型兵器 備考:古代文明兵器。人語を理解するが、発声はできない。
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No.004
名前:ビッケ・ヴァル・ルンバ 性別:なし 年齢:28歳 クラス:クックルックルーフ 備考:マンテルフォンドゥンケルハイト(闇のマント)を装備。
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No.005
名前:カー 性別:なし 年齢:不明 クラス:不明 備考:コンピューターの端末となる未知の生物。6枚の羽根を持つ。
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No.006
先の戦闘で死亡。データ削除。
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No.007
名前:マフィ=イザヨイ 性別:女 年齢:24歳 クラス:祭器 備考:北の大陸出身。剣に姿を変える。精神年齢は8歳前後。
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No.008
名前:トパーズ=L=ルルー 性別:女 年齢:19歳 クラス:ヴァルト=ラィヒ族 備考:北の大陸出身。森の民の巫女。
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「コイジィ・ニール特殊調査課、通称『アイオーン』──社長直属の特殊部隊、か……」
「また新メンバーを入れたんですって?」
「2人死んだからな。拾った行き倒れが使えそうだったんで、補充しておいた」
「へえ……?」
「で――社長がいないから、私が代わりに世話をしないといかん」
「子守、ってわけですか」
「──副社長、レーダーに反応が」
「これは……『亡霊』か?」
「おそらくそうだと思われますが……まだ詳しいことは」
「『瞳』はどうした?」
「現在、稼動率60パーセント。なんか調子が悪いですね」
「……どうします?」
「さて、ね。まぁそうあせるな」
「──『瞳』からの映像が届きました」
「やはり『亡霊』か?」
「はい、『亡霊』のVLSです」
「ルートは?」
「モト──イルダーナ──イシュタル。最短ルートですね」
「……ここに来る──目的は何だ?」
「さあ……? 情報不足で判断のしようがありません」
「何にしろここに来させるわけにはいかん。──よし、『アイオーン』に招集をかけろ。私もすぐにいく」
GM:「実はですね、ここで時間を少し巻き戻します。で、君たちにはトパーズたちを演じてもらう」
一同:「はいぃ!?」
GM:「誰がどのキャラをやるかはそっちで決めていいよ」
リューセ:「私はトパーズしかないでしょ」
ゼナ:「ボクはゴーヴァがいいな」
アルバス:「ならオレは十六夜さんでもやるか」
サリース:「じゃああたしは──シェオール?」
ウェンディ:「あの……そうするとあとはカーしか残ってないんですけど……」
ユンケ・ガンバ:「「わたいはもう一人のクックルックルーフ、ビッケを演じるだわさ」」
GM:「は?」
ユンケ・ガンバ:「「ビッケはわたいらの子供。透明になれるマントを持ってるから、トパーズたちと行動をともにしていたことにしても矛盾しないだわさ」」
GM:「なるほど……。──うし、これで全員決まったね。ではでは、話を始めることにしよう」
[ACT1『発端/Beginning』:イシュタルsideB]
ラズリ=ルルーが『魔界への扉』を閉じてから、10年の月日が流れていた───
GM:「さて。『アイオーン』のメンバーである君たちは、副社長のシャナス──アルバスの姉──に呼ばれる。どうやら仕事らしいね」
リューセ(以後トパーズ):「あたしってこっち(南キャンバス)の人間じゃないよね? どーしてこんなとこにいるの?」
GM:「話せば長くなる……こともないか。簡単に言うと、君とマフィは旅をしていた。ある目的のために」
アルバス(以後マフィ):「ふんふん」
GM:「トパーズは直系ではないけど(彼女の父、サードニクスはラズリの実の兄ではなくイトコ)『鍵』としての素質を持ってはいる」
『鍵』とは『異世界への扉』を開く力を持つ者のことで、『祭器』はその際に必要な道具である。
GM:「マフィは──ちょっと長くなるけど──8年前、義理の妹(になる予定)のレミーラを元に戻すために旅をしていたフローラことファン=ルーン(元オカマ導士)が、『祭器』を人間に戻す方法を見つけてきた。ただしこの方法だと記憶、および知識を全て失ってしなうため、レミーラに使うことはできなかった──ルーンたちのことを忘れてしまったら意味がないからね。んで、父親に殺された記憶なんかない方がいいだろうってことで、マフィを元の姿に戻すことにした」
マフィ:「わたしは実験台だったってこと?」
GM:「そんなことはないんだけど……──とにかくそういうワケで、マフィには8年以上前の記憶がない。しかも、精神年齢は8歳」
トパーズ:「あたしは保護者ってわけね」
GM:「んで。そんなある日、トパーズの力が暴走してしまい、マフィの力も働いて、変なふうに次元を歪めてしまった」
トパーズ:「そして気がつくと南キャンバス大陸にいた、と」
GM:「そゆこと。で、知ってる人が誰もいないこの大陸で野垂れ死にしそうになってるところをシャナスに助けてもらった」
トパーズ:「ラズリおねーちゃんと似たような運命をたどってるねェ……」
GM:「今『アイオーン』のメンバーはイシュタルにあるコイジィ・ニールの支社にいる。支社と言っても実質ここが本社みたいなもので、ファルバティス家の人たちもここで暮らしている。──で、最近ここの長男が勘当されたというウワサが、まことしやかに囁かれている」
一同:(苦笑)
GM:「つまりアルバスはだんだん故郷の街から離れていってるワケだ(笑)」
マフィ:「そうだったのね(笑)」
サリース(以後シェオール):「間抜けな話だな……」
ウェンディ(以後カー):「まったくだカウ」
GM:「ま、それはさておき──仕事の話だ」
ユンケ・ガンバ(以後ビッケ):「どうぞ」
シェオール:「仕事か……。特殊調査課って何をするところなんだ?」
GM:「何でも。社長直々に下される命令が多く、トップシークレットな事柄がほとんどだから他言無用。社員としてプロフェッショナルに仕事をしてほしい。あと仕事に関する余計な詮索はしないこと。言われたことを忠実にこなしてくれ」
シェオール:「プロフェッショナルね……了解だ」
GM:「では、今日の指令。ここ、イシュタルに不審な『船』が近づいている。イシュタルに入る前にその『船』を確保してほしい」
トパーズ:「確保……? 捕まえろってこと?」
GM:「うん、そんなとこ」
シェオール:「船員は殺してもいいのか?」
GM:「極力殺さないでくれ。あと、船長は必ず生きて捕らえること」
トパーズ:「なんで?」
GM:「それは秘密」
マフィ:「ねえなんで? なんで?」
トパーズ:「それはねェ、大きくなったら教えてあげるからね」
ゼナ(以後ゴーヴァ):(目をチカチカ点滅させて)『それはな、コウノトリがな──』
シェオール:「関係ないぞ……それは……──って、ゴーヴァの言うこと分かるのか?」
GM:「君たちは目の点滅を見ることでゴーヴァが何を言ってるのか理解できる。──あ、ついでに言っておくけどトパーズ、胸はマフィの方が圧倒的に大きいから」
トパーズ:「や、やっぱりそうなの……?」
シェオール:「やっぱり貧乳なのか」
GM:「そういう家系だからねェ……」
マフィ:「ねえねえなんでお姉ちゃんのお胸は小さいの?」
トパーズ:(こぶしをぷるぷるさせながら)「大きくなったら教えてあげるわッッ!」
GM:「──では出発するように。小型の『ラントシフ』を用意してあるから」
GM:「イシュタルを出て1日半。君たちは1隻の『船』と遭遇する」
トパーズ:「あれかな?」
ビッケ:「そうらしいな……」
シェオール:「その『船』に見覚えは──」
GM:「プレイヤーはあるだろうね」
ゴーヴァ:『なぜか中の構造まで分かってしまう(笑)』
トパーズ:「てことは乗ってるのはアルバスたち……?」
ビッケ:「いや、イシュタルに向かっているということは──」
シェオール:「姫たちか」
GM:「んで、どうやって乗り込むつもり?」
カー:(パタパタ飛びながら)「行き倒れのフリをするカウ」
マフィ:「おそうー!」
ビッケ:「こっそり忍び込む」
シェオール:「爆破して足止めする」
トパーズ:「『船』が故障したフリして助けてもらう」
ゴーヴァ:『えーとだな……』
GM:(こりゃなかなか決まりそうにないな……)
15分経過──
GM:「──決まったかな?」
トパーズ:「『船』が故障したフリしてエスペルプレーナに乗せてもらう、に決定!」
GM:「それって自分たちが乗ってきた『船』を破壊するってこと……?」
ゴーヴァ:『経費で落ちるのか、これ?』
シェオール:「小型艇1台──何とかなるだろ(笑)」
マフィ:「わーい、はかいはかい!」
ぼこぼこぼこ! しゅうぅぅぅぅ……──