MNN Presents
MOND REPLAY 第一部
『緑の守り神』
GM:今回の舞台となる、北キャンバス大陸には3つの国がある。
"砂漠と浪漫の国"ジョンブリアン王国。
"緑に囲まれた最強の国"オーレオリン帝国。
"開拓者と放牧民の国"オーカー。
このセッションの舞台となるのはその中のオーカーだ。
ラズリ:オーカー?
フローラ:ほーかぁ……。
GM:で、そのオーカーにはカゴルマという街があります。
クレリア:ちょっと待って、カゴルマ?(笑)
GM:今回は鹿児島を全国に広めようと言うことで……。
クロヌシ:広まるのか?(笑)
GM:その街で一番の金持ちがウィルさん。町長ではないんだけどね。
クレリア:へええ……。
GM:で、その街にタカール修道院という修道院があって――
クレリア:ちょっと待って(2回目)、タカール修道院? そこに私がいるわけですね?
GM:そうだよ。
クレリア:嫌な名前ですねえ……。
GM:(西郷)隆盛をもじったらそうなった……。
ガルフ:だったら"サイゴール"でもいいじゃん。
GM:で、場面はウィルさんの屋敷。
そのウィルさんの屋敷に、ある日お客さんが来ました。
頭のはげたじーさんと金髪の女の子ね。
じーさんの名前はオサイジャシター=オハラ。
女の子の名前はセカラシカ=オハラ。
ラズリ:それとなく人名に聞こえるね……。。
クレリア:セカラシカって名前、なんかもうそれだけで性格も分かったような気がする。
GM:(そうでもないんだが……)
ウィル:「ゆ、おさいじゃした……」
──ちょっと待った。(じーさんのイラストを見て)「三丁目防衛軍」にでてきた田舎の男にそっくりなんだが……。
クレリア:そういうとこに気づかなくていいですから(笑)。
フローラ:なんでそういうの覚えてんのヨ……。
ウィル:『田舎の人間がみんな純朴だと思ったら大間違いだ』って鎌振り回していたのだ。
オサイジャシター:「隣の村から来たっぴゃ。領主さんとこに頼みがあって来たっぴゃが、領主さん、ウィルさんのトコ行けって言
ったっぴゃ」
GM:このじーさんの村は――ハニーラ村って言うんだけど――ハチミツの生産をしているのだ。
で、その頼み事って言うのは……村の北にある森に若い連中がハチミツを取りに行ってるんだけど、最近熊が出るらしい。
フローラ:あぁ〜、クマったもんだ。
クロヌシ:(オペリオを指差して)クマってこの人じゃないの?
オペリオ:(何か身振りをしている)
クレリア:どうしてオペリオさんがパントマイム? オペラ歌手でしょ?
オペリオ:♪踊りもできるよ♪
GM:──で、熊退治をして欲しいって話なんだが……どうでしょう? ウィルさん。
ウィル:ええと、同じ国の人なのだな? それならば引き受けよう(←彼は同国人への義務感が非常に強いという設定なのだ)。
オサイジャシター:「ありがとうごぜーます」
ティンベル:「旦那様、ひとりでは危険です。自分が知っている連中がいるんで連れてきます」
GM:ティンベルはそういってタカール修道院に向かう。
クレリア:えっ?
じゃあ、私はそのころ市場に行ってて不在、とゆうことで……。
GM:あのねぇ……。
タカール修道院――
GM:で、場面変わってタカール修道院。
ここにはナタリー(クレリアの母)、セイア(クレリアの姉)、リリア(クレリアの妹)とクレリアが住んでいる。
あと、オカマさんがそこに住み込んでいる。
フローラ:ほわ〜い?
クレリア:……なんで?
GM:美人が4人も揃っているんだぞ! 好色であるフローラが、居座らないワケがない。
クレリア:オカマなのに趣味のは女の方にいってるんですか?
フローラ:オカマだけど女好きヨ。
ラズリ:心は正常なのね。
オペリオ:♪こうがんなしの美少年〜♪
GM:さらに3日前から、空腹で倒れていたふたりの旅人が。
ガルフ:2人と1匹じゃないんだ?
クレリア:違います。2人と1匹と1羽……。
ラズリ:1人と2匹と1羽じゃないの?(笑)
GM:それはさておき。 ――そこへティンベルがやってきて、
ティンベル:「かくかくしかじかというわけで手伝ってくれませんか?」
ガルフ:「熊が悪であるとは限らない……(笑)。
熊も生活のためにやっているのではないか?」
GM:(そういえば熊が人を襲ったとは一言も言ってないな。……まあいいか)
ティンベル:「そんなこと言わないでお願いしますよぉ……」
ガルフ:「村の人たちの方こそ、大自然の掟に逆らっているのではないか?」
ラズリ:「それに、生き物の生命を断つことは良くないことよ」
クレリア:「でも、若い人たちも生活のためにハチミツを採っているのではないですか?」
フローラ:「だいたい大自然云々言うんだったら人間が服を着ていること自体、おかしいわヨ」
オペリオ:♪それは服を脱げってこと?(笑)♪
ティンベル:「お金払いますから!」
ガルフ・クレリア:「「ぴくぅっ(笑)」」
クロヌシ:お前ら……。
フローラ:「そうねえ、お金はいらないからアタシ、アナタが欲しいわ」
クレリア:「んん〜。確かに修道院としてはお金が入るのはいいことだし、ただ飯食いが3人もいなくなるのはいいことだし……」
ガルフ:(突然)「そうか! 熊が悪さをしているのだな!」(←曲解したらしい)
クロヌシ:勝手に解釈を変えるなぁっ!
ラズリ:「ねえガルフ、それって悪霊にとりつかれた熊かも……」
ガルフ:「そうだ! そうに違いない! こいつは放っておけないな!」
ティンベル:「じゃ、OKですね?」
ガルフ:「おうっ!」
クレリア:「その前に……報酬はどうなるんですか?」
ガルフ:「そんなことはどうでもいいじゃないか!
悪霊を祓うということが大事なのではないか?」
クレリア:「いくら出します?」
ガルフ:「いくぞぉっ!!!」
クレリア:「一人頭2000バール!」
クレリア:2、3歩離れて歩きます。
ガルフ:だったら走って行っちゃうよ、ばびゅんっ!
ウィルの屋敷――
GM:(これで全員──はっ、オ、オペリオ! 彼の登場シーン考えてなかったぁ……)
そ、そのころ、ウィルの屋敷に客人が来ます。彼のお友達ね(ということにしちゃえ)。
ウィル:召使いに通しなさいと言う。
オペリオ:♪ウィル君はいるかい?♪
ウィル:30歳近く年上だけど……こっちが。
GM:(うっ……)
ガルフ:いいじゃん、別に。
GM:(そうだそうだ)
クレリア:何しに来たんです?
GM:遊びに来たんでしょ。で、あなたも行かない? 熊退治。
オペリオ:♪吟遊詩人が何故?(笑)♪
ウィル:わしは大した仕事じゃないと思ってるから見物気分で同行しないかと誘おう。
「吟遊詩人だったら歌のネタになるぞ」と。
GM:(ナイスフォロー!)
ガルフ:もうウィルの屋敷に着いていいかな?
GM:いいよ。
ガルフ:(応接室の扉を開け)「では悪霊退治に――」
ウィル:「このうるさいのをつまみ出せ」
ガルフ:「ひゃあ」
フローラ:(キャラクターシートを見て)あら、アタシ悪霊退治のプロだわ。
クレリア:あ、そうなんですか? 「――あの〜〜、ガルフさん。悪霊だったらここに専門家がいますから……」
ガルフ:「おお、君は悪霊か!!!(笑)」
フローラ:「違うって……」
クレリア:曲解するとそうなるわけですね……。
ガルフ:(フローラをじろじろ見ながら) 「オレには生きてるように見えるがなあ……」
クレリア:「いやぁ、そうじゃなくって……」
ガルフ:「そうか、そうか」(と言って向こうへいってしまう)
クレリア:「来た頃から変な人だとは思ってましたけど……」(ため息)
GM:──じゃ、全員森に行くのね?
クレリア:あれ? クロヌシさんは?
GM:彼はウィルさんに雇われてるから。
ウィル:だから見えないところからついてこなくちゃならんのだ。
クレリア:忍者じゃなくて侍でしょ。
オサイジャシター:「そうそう、孫を森までの案内人として連れていってくれっぴゃ」
クレリア:そういえば孫娘がいたんだったね。
ガルフ:「よろしく頼むぞ、娘さん!」
GM:で、可愛い声で名乗るわけだ。
セカラシカ:「わ、わしの名前はセカラシカじゃ……、よろしく頼むぞい」
クレリア:「……あのー、失礼ですけどおいくつですか?」
セカラシカ:「12だぞい」
フローラ:ぞい……。
ガルフ:(突然)「任せておけ!」
GM:(何をだろう…)
ラズリ:ぞいって何、ぞいって。
ウィル:ゾイというのはヨーロッパでの古い女の子の名前だ。
ガルフ:ほぉー、でもこの娘はゾイじゃなくてセカラシカでしょ?。
クロヌシ:(低い声で)「女は邪魔だ……」
フローラ:「あら、アタシ、邪魔?」
クロヌシ:「なんだお前は……。
!? ……お前ひょっとしておと──」
フローラ:「アタシは男よ!」(きっぱり)
ラズリ:いきなりバラすなぁ!
ガルフ:「悪霊じゃなかったのか……」
ウィル:(ガルフに)「君……そこら辺が悪霊なのだよ……」
ガルフ:「なるほど(笑)」
クロヌシ:「なんか複雑な気分だな……」
ラズリ:「あとでお祓いしとこ」
クレリア:(頭抱えて)「この人たちの会話にはついていけない……」
GM:じゃ、森に行くよぉ。
クロヌシ:ところで熊退治にこんな大人数で行く必要があるのか?
GM:(行ってもらわなきゃ困るんだけどなぁ……)
オペリオ:(突然)「♪皆さんもっと楽しく歌でも歌いながら行きませんかぁ?♪」
ラズリ:「♪おお〜、そうですねぇ♪」
ガルフ:「──正義の歌というのを歌っていただけませんか?」(真剣)
GM:……お〜い、森へ行くよぉ?