GURPS・EDO/REPLAY

―ああ、無情―

この作品は、「時代劇」というより、「史実を元にしたフィクション」と言えるだろう。
1615年、『大阪夏の陣』で起こった、歴史の表には出てくることがなかった物語である。

私は、このセッションのおかげでふたつの物語に出会うことができた。

ひとつは、「長宗我部盛親」という男の、波乱に満ちた人生である。
彼は決して褒め称えられるような人物ではなかった。
だが、確かに、あの戦国の世で、一瞬だけ輝いた存在だったのである。

もうひとつは、「レ・ミゼラブル」(ああ無情)だ。
詳しくは述べないが、ジャン・バルジャンという男の、あまりにも悲しい人生をつづったものである。
 

世は無情である。
どんなにがんばってもむくわれないことが多い。

だが、それでも……
己のため、主君のため、戦い続けた男がいたことを……我々は忘れてはならないのである。

GURPS・EDO『れ・みぜらぶる』は2000年夏にセッションが行われました。
GMはちぇ・うぉんゆん。
リプレイ執筆、イラストはMogです。

では、どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。

2001年6月末
Mog