――さて賭場の方。
レモン:ようやく落ち着いてきたねー。
ヤン:がんばったんだけど……結局一銭も取れなかったぁ(涙)。
桂川:やめときなさいって(笑)。
彩:一応、銀五十枚くらいは勝ったよ。……破戒僧の負け分には届かなかったけどね。
大内:返してくれるの?
彩:まさか。あんたの使い込んだ分の責任は、自分で取りなさい。
大内:えーそんなー。
桂川:でもこれで話は振り出しに戻っちゃったねー。
彩:結局賭場は関係なかった、ってことか。
レモン:――どうする?
トン:とりあえず宿に戻って作戦会議をするか。
桂川:そうだね。
GM:とまぁ、ぞろぞろと宿に戻って行くと、だ。
レモン:あれ? なんか人だかりが………。
ヤン:おやー?
彩/今日は群集:『てーへんだてーへんだ』『ざわざわ』
ヤン:「どいてどいて」(と、人込みをかき分ける)
GM:店は雨戸が閉められている。店の前にはボコボコにされて、フンドシ一つでドラ息子が吊るされている。
トン:鞭打て!!
ヤン:こらこらこら(笑)。
彩:まずはやじ馬を追っ払わなきゃ。
ヤン:「ほら、帰って帰って」(と追い払い始める)
桂川:吊るしてある縄も解かなきゃ。
トン:(縄に)火をつけるか。
彩&桂川:つけよっか。
ヤン:こらこらこら(笑)。
彩:ま、ふつーに縄を切って助けるよ。
桂川:で、中に入る。「何があったんです?」
GM:――と聞くまでもなく。例の親分と子分二人。銀次と……仮に駒吉(コマキチ)、としておく。
桂川:あれ? 三太のほうは?
GM:もう来ねーよ(笑)。で、今日も今日とて怯えている桜岳屋一家。旭海(プレイヤーは帰った)が盾になるような感じで睨みをきかせている。
彩:そりゃヘタに手は出せないよね(笑)。
ヤン:こいつら、性懲りもなく………。
桂川:やっちゃうか、また。
親分:「おやおや、皆さんおそろいで」
トン:「……出て行ってもらえますかな?」
ヤン:「出て行かないとぉ……」(トンファーを構える)
親分:「はっはっは」
桂川:「なにがおかしいの?」
親分:「いえいえ、今日もきっと皆さんお邪魔に見えられると思いましてね」
GM:そういって親分がパンパンと手をたたくと、奥から薄汚れた浪人風の男が出てくる。
親分:「先生、こいつらです。軽ーくやっちゃって下さい」
浪人(先生):(無言で刀を抜く)
彩:「面白い。やっちゃおーじゃん」
桂川:「かかってらっしゃい」
とりあえず、
桂川:<閃光>準備
彩:<電光>準備
ヤン:先生のところに移動
レモン:同上
旭海:全力防御
トン:<火吹き>準備
銀次:逃げ腰で動けず
駒吉:桂川/彩の方に移動
先生:レモンにダメージを与える
親分:銀次をけしかける
といった感じで戦闘がはじまった。
第二ターン、イニシアティブはトン和尚がとった。
桂川:<閃光>発動!! (コロコロ)……失敗。また集中しまーす。
彩:一歩下がって呪文の集中。
ヤン:先生にフェイント即攻撃ね。フェイントは1成功。
GM:効いてない。
ヤン:ちぇっ。じゃあそのまま武器持ってる腕に攻撃。(コロコロ)はずれ。
GM:レモンの攻撃は先生に当たり。
ちなみにこのあたりで胴元を倒した大内が戻って来ているのだが、中の音にまったく気づかず、人込みを追っ払うことに専念していた。
GM:では先生だ。目の前のヤンに攻撃。
トン:さっきヤンは全力攻撃したんじゃ……。
ヤン:うん。ちなみに受動防御は1。
GM:先生の刀が当たりかけて――
ヤン:防げない。
GM:4点の「切り」。駒吉は桂川に攻撃。
桂川:ひゃー、それは(コロコロ)……当たってるぅ。
GM:ダメージは同じく「切り」の4点。
桂川:(コロコロ)ん、集中は切れてない。
GM:銀次は一応、ドスを抜いて構えるそぶりは見せる。
彩:親分は?
GM:怒鳴りつけてるだけ。さて次のターンだ。
大内:その前に、店の中での戦闘に気づくかどうか聴覚判定していい? (コロコロ)……気づかないし(笑)。
第三ターン。
トン和尚、クリティカルで<火吹き>発動。目の前の先生をアフロにする。
先ほど桂川に切りつけた駒吉は彩の<電光>で返り討ちに。
GM:無茶苦茶するなぁ、家の中だっていうのに。
桂川:いいじゃん、もうぼろぼろの店だし(笑)。
ヤンは全力防御。レモンの先生への攻撃ははずれ。
トン:<火吹き>クリティカルのボーナスとか無いのかな?
GM:……そうだな、ものすごい音が出る、ということにしようか。大内の聴覚判定にプラス10。
大内:プラス10か。目標値18、てことは絶対成功するだろう。(コロコロコロ)………6、六、ろく。ファンブルぅ(爆)。
彩:何やってんのよぉう!(笑)
その後、駒吉・先生と立て続けの攻撃を食らったヤンが、重傷となる。
銀次:(逃げ腰のまま)「こっ………これでもくらえっ」
親分:「えい情けない! やれ! やらんか!!」
桂川:言うだけ?
GM:言うだけ。
第四ターン。
先生:(生命力判定失敗)「………ぐふっ!」(倒れる)
銀次:「あっ、先生!! くっそー、よくも、よくも……」(言うだけ)
親分:「銀次!! 何をやってるんだい、おまえは!」
レモン:……そーゆーアンタは何をやってるのよ。
トン:呪文発動。ボフッと、指先から火。
桂川:そろそろ火球のでっかいのができたんで、投げる。(コロコロ)当たり。燃えろ駒吉ぃ!!
ヤン:駒吉に攻撃。ダメージは10点!(←かなり元気な重傷患者)
GM:(判定して)はい、さようなら。
トン:火を出したまま銀次の方に歩いていこう。
GM:逃げるよ、そりゃ(笑)。
銀次:(親分の方へ後ずさりしつつ)「く……来るな! 来るんじゃねぇ!!」
GM:親分はそんな銀次を叱り飛ばしてけしかけながら逃げ出すよ。んで、雨戸に取りついて勢いよく開けると……
大内:俺がいるわけだ(笑)。
ヤン:またおいしいところをぅ!
彩:さあ、まず銀次はどうするのかな?
銀次:「…………ごめんなさい」
桂川:よし(笑)。
GM:親分の捨て鉢の攻撃は大内に当たり。
大内:やられたらやり返さなきゃ。体当たり。
GM:(コロコロ)かわしたよ。
大内:ありゃ。
ヤン:その背後から攻撃。ダメージは11点!(←やっぱり元気な重傷患者)
トン:指先から火を出したまま、すーっと。
GM:親分は……親分は……
親分:「ごめんなさぁーい」(土下座)
大内:そりゃそうだろ(笑)。
桂川:このパーティ、変な威圧感だけはあるからねー(笑)。
GM:というわけで戦闘終了でーす。お疲れ様。
彩:とりあえず応急処置してー。
ヤン:アタシもー。
桂川:(何回かサイコロを振って)あ、彩ちゃんのぶん失敗しちゃった(笑)。
彩:そんなぁ……。
レモン:じゃああたしが……(コロコロ)ファンブル?
彩:(絶句)
GM:ダメージを2点ほど食らっておいてね。
彩:しくしくしくしく……。
GM:さて。
彩:親分をシバいちゃうぞ。
ヤン:早いね、行動が。
彩:三角木馬を持てぇい!(←とってもやる気)
GM:で? 何を聞くのかな?
大内:「なぜ、この店につきまとう? 誰に頼まれた?」
親分:「さーて、知らねぇなぁ」
彩:なぎなたを……。
トン:顔を寄せてみよう。
ヤン:力士も一緒に。
桂川:うわぁ……(笑)。
GM:……耐えれんな、絶対。
大内:「もう一度聞こう。誰に、頼まれた?」
親分:「……錦江屋でさぁ」
桂川:錦江屋?
レモン:鹿児島の方にあったでっかい宿屋のことね。
大内:「そこに借金取り立てろ、って言われたのかい?」
親分:「違いまさぁ。あっしらは『なんとしても娘を連れて来い』って言われただけでさぁ」
ヤン:「借金を口実にしたわけだね」
親分:「へい、左様で」
大内:「なるほどな。もうひとつ聞いとこう」
親分:「………」
大内:「賭場の借金。元々がインチキだったんだから、当然返すよな?」
GM:いや、元締めがこいつだとは一言も……。
大内:こういうのは大抵根は一緒だろ?
GM:……まぁ、いいけどね。
親分:「かっ……返します。もちろんですとも」
桂川:「件の『かどわかし』とは何か関係あるの?」
親分:「何が『件の』かはわかりませんが頼まれて娘を何人か、連れて行きやしたぜ」
彩:「それが件のかどわかしでしょーが(笑)」
ヤン:そのまんまだ(笑)。
桂川:もうしちゃダメよ、こんなことは。
GM:そりゃそうだ。もう親分もこりごりだろうよ。
トン:立ち直りも早いんだよね。
ヤン:やたら速やかに更生するからな(笑)。
大内:よし、じゃ放してやろう。
彩:さ、片付け片付け、と。