トン:身分証がある。
GM:で、これこれこういう者だと……誰か日本人が説明してね。
旭海:ではワシが。
大内:おまえが?(笑) ……まぁいいか。
GM:(笑って)……ま、そういうことで通してくれる。奥に案内されるよ。
彩:べつに怪しい目で見られてはいないよね?
GM:見られてるよ。
桂川:めちゃめちゃ怪しいじゃない(笑)。
ヤン:沖縄人とか、琉球人とかいるし(←同じでは?)。
トン:格好も変だし。
GM:ぞろぞろと怪しい集団が……。
トン:百鬼夜行とはこれを指すんだね。
GM:奥に通され、座って待つように言われる。数分後――
GM/役人:「お待たせいたしました。あなた方のことは……」
大内:「面倒くせぇアイサツは抜き、抜き」
彩:(ずいっと前に出て)「じゃあ、色々聞かせてもらおうかな」
トン:(ずずいっと前に出て)「うむ、聞かせてもらおうじゃないか」(と、役人の顔前に近づく)
旭海:「なんでそこまで近づくでゴワスか、和尚」
トン:「ん?」
ヤン:「和尚!!」(と言って手を引っ張る)
トン:びよ〜ん!(手が伸びる)
一同、苦笑。
役人:(苦笑しながら)「とりあえず、何からお話しましょう?」
ヤン:「一から」
彩:「そんな………。――じゃまず、この事件がいつごろから始まったか教えてもらえます?」
役人:「始まったのは……そうですねぇ、ざっと二ヶ月くらい前ですね。そっから人数は二十人……正確には十七人、ですな」
トン:ではその全員のリストを……。
ヤン:リスト?
トン:下さい、GM。
GM:はっ? む……無茶を言わないで下さい(笑)。
旭海:「ところで、その娘さん達に共通点とかはないのでゴワスか?」
役人:「う〜ん……まず、未婚であるという点」
トン:あと、みんな薩摩に住んでいるという点。
彩:女性であるという点。
桂川:生きているという点。
レモン:力士ではないという点。
ヤン:さらわれてしまったという点。
役人:まぁ、こんなところですね。
旭海:ほとんど役に立たんでゴワスな。
トン:あと、この人たちの家にも共通点が。
レモン:なに?
トン:地球の中心からほぼ等距離だ。
ヤン:当たり前だー(笑)。
彩:「事件は定期的に起こってるんですか?」
役人:「いや、何と言いますか、こう……ゲリラ的ですね」(←適当な日本語が思いつかなかった)
旭海:「その手口とかは?」
役人:「さぁ、それもまちまちですな」
彩:「目撃者とかはいないんですか?」
役人:「そりゃいるでしょうよ」
ヤン:「探してないんですか?」
彩:「事情とか聞いてないんですか?」
ヤン:「役所は何をやってるんですか?」
役人:(むかっ)「かっ……帰って下さい! 我々も安い給金で……え〜い、出ていけ貴様ら!! 俺らが……」
彩:「まっ……まぁまぁ、抑えて抑えて」
大内:「どうどうどうどう」
役人:「ふぅ……(肩で息をしながら)目撃証言は勿論聞いてますよ。ただ使える情報はほとんどないですがね」
彩:「そうですか……」
役人:「とりあえず、我々が提供できる情報はこんなものですが?」
桂川:「ありがとうございますぅ」
大内:「ん? 終わったのかい?」
レモン:「あんた、話聞いてなかったでしょ?」
トン:ではさっそく、囮捜査を。
桂川:おとり?
トン:そう。しかも三回も失敗できるぞ。
ヤン:失敗が前提か(笑)。
旭海:では未婚ということで……。
彩:行き遅れのケイねぇからやってみましょう。
桂川(十九歳):えー、わたしよりまだ上がいるよー。
レモン(二十二歳):はて、誰のことかしら?
GM:NPCに頼っちゃいかんだろう。
大内:その前に町なかでの聞き込みをしねぇか?
桂川:そだねー、夜までは。
大内:役人からリストもらってんだろ? それ見ながらさ。
ヤン:そだね。
彩:じゃあ女性陣は二人一組になって聞き込みにまわろっか。
レモン:そうね。
旭海:男どもは各々単独でやりますかな。
GM:男どもは単独でやるのか?
桂川:あ、怪しい〜。
ヤン:捕まるぞ。
レモン:「あ、そう言えば」
桂川:「うに?」
レモン:「旭海さんには働いてもらわないといけないんだった」
旭海:「う〜〜(涙)」
大内:「男に二言はねぇよなぁ?」
ヤン:「頑張ってねぇ〜〜」
彩:「じゃあ夕飯時に宿に戻るということで」
一同:「は〜い」