銀次:「……けっ」
旭海:「ふんっ!!」(絞める)
銀次:「はう〜〜〜〜! わかった、もぉしねー、しねぇよぉー!!」
旭海:では、こいつを縛り上げて……
桂川:縛るの?
彩:逃がしてやろうよ。かわいそうじゃん。
旭海:そうか? 捕まえて情報収集を……(突然)いや、待て!
ヤン:ん?
旭海:ここは放して、『覚えてろよ〜!』って逃がさなきゃ時代劇じゃない!!
GM:(苦笑)
大内:あ、そうか。
ヤン:よく気付いたね。
トン:いやー、危なかった(笑)。
彩:……何が?
旭海:では改めて、「もう二度と、こんなことはするでないでゴワスよ」
ヤン:セリフがぎこちないぞ〜。
旭海:……と言って放してやる。
GM:銀次、三太を肩に担いで、
銀次:「覚えてろよーーーー!!(笑)」 すたこらさっさ。
旭海:OKっ!!(←江戸時代)
ヤン:ざまぁ見なさいっ!
大内:しゃらーん。
GM:さて、娘は助けたね。
一同:おう!
GM:娘は軽〜く気を失ってるみたいだけど……。
ヤン:やっぱり後ろに怖いひと(トン)が急に来たから(笑)。
GM:(笑)。……それが原因で気を失ってるよ。
旭海:じゃあ気付けの方は女性陣にまかせて……介抱してくだされい。
彩:そういえばレモねぇは?
GM:いるよ。
桂川:何もしてなかったみたいだけど……
ヤン:してないって言うか……
大内:するまでもねーや。
レモン:何ができるって言うの、あたしに。
トン:(PCの配置をみて)さぁ、娘さんはすごいピンチだよ。
一同:(笑)
旭海:地獄の三角形でゴワスな(笑)。
ヤン:じゃあそこに割って入ろう。「アンタ達、邪魔」
桂川:「ほら、どいてどいて」
レモン:で、手当てする、と。
GM:(コロコロ)……さて、起きました。
GM/娘:「どうも皆さん、ありがとうございました」
ヤン:『実は私は……』って急に自己紹介しだしたりしてね。
娘:「実は私は……」
桂川:やっぱり(笑)。
娘(以下お花):「実は私はこの近くの『桜岳屋』というところの娘で、お花といいます」
GM:ちなみに桜岳屋っていうのは宿屋で、一緒にぢゃんぼ餅(鹿児島市の伝統的和菓子)屋もやってる、そこそこ大きな店ね。
お花:「もう時間も遅いことですし、ぜひぜひうちに泊まって……」
大内:「えらく手の込んだ営業だな」(グイッ…と酒を飲む)
お花:(ややムッとして)「お金はいりませんよ。両親からもお礼を言ってもらうので、ぜひ……」
彩:「ホント?」
桂川:「ラッキー」(←江戸時代)
旭海:「そりゃもう、こちらこそ喜んで」
お花:「では、御案内いたしましょう」
彩:「あ、男どもは厩でいいですから」
お花:「わかりました」
大内:「おいおい」
GM:さてこの桜岳屋。お花さんの話だと、主に切り盛りしてるのはお花さんの両親。お花さんと、そのほかに兄が一人いる。で、お花さんが出迎えに来た両親に事情を話すと――
GM/桜岳屋:「ええっ、そんなことが!? いや、それはどうも……ささ、こちらへ」
GM:って、彼らの住まいの方の客間に通してくれる。んで、へこへこと頭を下げてくる。
桜岳屋:「どうもどうもこの度は……」
GM/おかみさん:「お陰様で娘が助かりました……」
桂川:「いやいや、当然のことをしたまでですよ」
桜岳屋:「この時期は客も少ないですから、一等、いい部屋を空けときます」
おかみさん:「どうぞ、おくつろぎ下さいませ」
桂川:「それはそれは、お心遣い感謝しますぅ」
彩:「そんなにお気を使わずに……」
桜岳屋:「いえいえ、これは私どものほんの気持ちですから」
大内:(小声で)「よい心がけじゃ」
レモン:「こらこら(笑)」
GM:さて、案内された部屋だが……すごいよー。豪華だよー。床の間付きの十五畳。それも二部屋。
一同:おお〜う(喜)。
ヤン:三十畳か。
桂川:でも一人で三畳くらい使いそうなのもいるしね。
彩:じゃ、男どもはあっちの部屋ね。
旭海:ちょっと待てぇ〜い。誰が一人で三畳でゴワスかぁ〜?
レモン:そのツッコミ、ちょっと遅い。
ヤン:しかしあの三人(旭海、大内、トン)が同じ部屋とは(笑)。
旭海:はは、すっごい暑そう。
トン:しかも三人とも、この時代にしちゃすごい大男だぞ。
GM:いいじゃん。十五畳もあるんだぞ。――さて、じゃ落ち着いたところで……食事かな。
彩:その前に、フロに入る〜。
桂川:フロぉ〜。
GM:フロフロって……もっと上品に言えんのかね。
大内:ワシもフロに……。
トン:もちろん、この時代は混浴だね。
……………しばし沈黙。
彩:……か、かかって来なさい(笑)。
GM:いや、確かに風呂場はひとつかも知んないけどね。普通は別々でしょ。入るのは。
大内:え〜、だってぇ〜。
レモン:別です。
桂川:絶対に。
男ども:ちっ。
GM:じゃ、とりゃ〜えず風呂からだね。どっちが先?
彩:レディファースト(←江戸時代)。
旭海:いや、しかしこの時代は……。
レモン:あんたが入るとお湯が減る。
旭海:しくしくしく……。
桂川:私は後からひとりで入ろっかな。
ヤン:ひとり? 寂しいな。
レモン:せっかくだから一緒に入ろ。
桂川:ん〜、でも主人から情報聞いたり……。
彩:そういうのはあと、あと。
トン:まずは今日の垢を落とさねば。
ヤン:そ。きれいサッパリ(といって足袋を脱ぐ)。
彩:あー、ツバメねぇ足くさぁい。
ヤン:そっそっそれはっ。
旭海:いきなり色気のない話でゴワスな。
ヤン:あんただってワキくさいじゃないのっ!
彩:そんなことないやい!
大内:あ〜、ぷにぷにしてるぅ。
レモン:触んなぁ、クソ坊主!
と、まあ、そんなこんなで入浴と、あいなりまして。
若い娘同士、楽しく賑やかに入ったようであります。
大内:こういうのを蛇の生殺しっていうんだよなー。
レモン:声だけで我慢しなさい。
彩:「あ、ケイねぇ結構胸おっきー」くらいは言ってあげるから。
トン:そういうのに聞き耳を立てているのはアリなんだね。
桂川:………やだ。