GM:ではでは、集合の日だね。
ヤン:いえ〜い。
桂川:いえ〜い。
彩:なぜ、『いえ〜い』?
GM:知らん。さて君たちは再び鶴丸城に集まってきた。
一同:うむ。
GM:で、家老……君たちの雇い主がだね――
大内:家老かぁ……やばいな。
GM:?
大内:きっとこいつがラスボスだ(笑)。
GM:何でそういう穿った見方をするかなぁ。
桂川:だって、ねぇ。
ヤン:このGMだし、ねぇ(笑)。
GM:過去の話だ。忘れろ。
有園:「さて、準備は整ったかね?」
一同:(うなずく)
有園:「任務の内容は先だって述べた通りだ。早速行ってくれ。健闘を祈る。以上だ」
レモン:「……えらくあっけないね」
ヤン:「よし、じゃ行こうか」
トン:プレイヤーもね。歩いて、今から。
彩:お〜い(笑)。
ヤン:みんな歩いて行かなきゃならないの?
桂川:ん? だってGMの車じゃ乗り切れないじゃない。
GM:待て、ホントに行こうというのかい?
ヤン:じゃなくって、PC。着くころには夕方なんじゃない?
GM:馬貸すか? <乗馬>技能とか持ってる?
ヤン:いや、ないけど。
旭海:乗馬? 持ってる。
トン:ちょっと待った(笑)。……相撲取りが……乗馬?
一同、その姿を思い浮かべ、爆笑。
旭海:あのね、スモーとりっていってもそんなに太ってないでゴワス。せいぜい、鎧武者位の体重しかない。
桂川:(笑いながら)でも、容姿が……。
ヤン:馬がしり込みするんじゃない?
レモン:かわいそう……馬が(笑)。
大内:馬食いそうだもん、こいつ。
旭海:何でそこまで言われなきゃいけないんだぁ(涙)。
GM:………とまぁ雑談してるうちに、磯に着いたよ。
大内:歩きながら馬がどうとか話してたのか?
GM:……いいの。そうすると、近くの砂浜わきの松林で、一人の若い娘が乱暴されかけているのが見える。やくざ風の男二人にだ。
彩:しつもーん。
GM:はい。
彩:そのやくざに見覚えは……。
GM:ありまくり。
桂川:やっぱり(笑)。
旭海:じゃあそこに『待て待て待てぇー』って駆けつけてあげましょう。
彩:その走っている横を走り抜けまーす。(←移動力6(メートル/秒))
ヤン:同じく走り抜けまーす。(←同7)
旭海:しかぁしっ。どどどどどどどどどどどどどどど……
桂川:はっ……速い。(←同4)
レモン:全然追いつかないんですけど。(←同6)
トン:移動力いくら?(←同6)
旭海:8。
ヤン:何でそんなにはやいのぉー!(←力士より足の遅い忍者)
旭海:はっはっはぁ、ワシが先頭じゃ。
ヤン:あっ、砂煙が目に(笑)。
大内:コイツ、よく見たらマラソン技能まで持ってるぞ(笑)。
GM:……何がしたいんだ? こいつは。
ヤン:まさしく重戦車。
大内:俺は悠々と後ろの方に回るかな。
GM:さぁ戦闘だ。時代劇らしく華麗にやってくれよ。
レモン:ところで……このパーティー、リーダーって誰?
彩:レモねぇ(レモンのことだ)やっちゃえば?
GM:NPCやないか、レモンは。
旭海:単純に選ぶんだったら……一番の年長者とか。
ヤン:誰?
桂川:和尚(トン)。
大内:じゃあそれで……ってこいつがぁ?
旭海:身長で選ぶという手もある。
レモン:それも和尚だね。
彩:戦術技能とかは……
大内:誰も持ってねぇな(戦術技能を持っていると、イニシアティブで有利になる)。
桂川:次席は破戒僧だけど。
ヤン:もっと不安だ。
レモン:じゃあ和尚にする?
彩:そうだね。リーダーはトンカンキュー和尚に決定!
一悶着あったが、何はともあれ戦闘である。
銀次:「てっ……てめぇら、また……」
三太:「邪魔しに来やがったのか!?」
銀次:「こんどは容赦しねぇぜ!」
意気巻くチンピラども。
桂川:「乙女の敵!」(←……は?)
彩:「許せないわっ!!」(←……わ、って)
旭海:「その二人(←娘はひとりなんだが。誰のことなんだろう)を離すでゴワスぅ!」
猛然と砂煙をあげて突っ込んでくる相撲取り(しかもあの容姿)に、さしもの二人もたじろいだ。
ニ、三歩退いて、肩が何かにドンッ、とぶつかる。
振り向いた銀次の目の前に………
シャラーン! と錫杖の音が響く。
大内:「南無阿弥陀仏、ナムアミダブツ…………」
桂川:あっ、それいい!
レモン:しまった、オイシイところを(笑)。
三太:(気を取り直して)「じゃじゃ、邪魔すると命はねーぜ!!」
第一ターン、イニシアティブはトンが取った。
桂川:とりあえず懐から札とりだす。火球の準備ね。(コロコロ)……いえ〜い。
旭海:じゃあいくでゴワスよ。相撲技能で組み付きね。
桂川:うっわ〜。
旭海:銀次と敏捷力の即決勝負なんだけど……。
GM:(コロコロ)……失敗した。
旭海:うりゃあ! がしっ(組み付いた)。
銀次:「んのぉ〜〜〜〜ぅ!」(←なに人?)
ヤン:嫌ぁー(笑)。
彩:(三太に)なぎなた振りまーす。
GM:(コロコロ)当たってまーす。
大内:つぎ行きまーす。杓場で頭に全力二回攻撃〜。二回とも当たってまーす。
GM:どっちも食らってまーす。
大内:ばしばしっ。
GM:……まだ(辛うじて)立ってまーす。
ヤン:さらにトンファーいきまーす。げしげしっと。
GM:全くダメでーす。気絶しましたぁ。
トン:呪文集中。
GM:銀次は……逃げられないや。次のターン……こっちが先? でも……やっぱり逃げられないや。
旭海:逃がさんでゴワス!!
銀次:「まい、がぁ〜〜〜〜っ!!」(←だからなに人だ?)
桂川:(火球をしまいながら)そのくらいにしといたら?
ヤン:許してあげようよ。
トン:呪文発動していい?
大内:何すんの?
トン:瞬間移動。娘さんのところにスッと。
ヤン:怖がるよ、きっと(笑)。
トン:一応、保護する意味で。
レモン:今更誰から?